約 4,722,761 件
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/12247.html
このページはこちらに移転しました 恋する小学生 作詞/521スレ17 作曲/521スレ96 警報装置が 鳴り響く 窓を壊して さようなら きっと明日も 来るからね 夢で待っててね 幼女 幼女 僕はいつも 幼女 幼女 君を見てる 幼女 幼女 君もきっと望んでいる あぁ 恋する小学生 巡回警備が きつくなる 集団下校が 多くなる 切らせるものか 赤い糸 夢で待っててね 幼女 幼女 君もきっと 幼女 幼女 僕を待ってる 幼女 幼女 僕らは運命共同体 あぁ 恋する小学生 音源 恋する小学生(ガイド版)(AquesTone) 恋する小学生(カラオケ)
https://w.atwiki.jp/shipwiki/pages/80.html
画像 データ 船名 さんふらわあ だいせつ 英名 San Flower Daisetsu 総トン数 11,401トン 全長 190m 全幅 26.4m 就航年 2007年1月 乗客定員 150名 乗組員数 - 所有 商船三井フェリー トラック積載台数 160台 乗用車積載台数 62台 造船 三菱重工業下関造船所 データ 2012年3月4日更新 履歴 2001年 東日本フェリーで就航 2007年 商船三井フェリーで就航 解説
https://w.atwiki.jp/mahjong_comic/pages/771.html
恋する雀荘 作画 星月メテオ? 掲載誌 Pureri?Vol.17(11年10月)・Vol.18(12年4月)・web Pureri Vol.1(12年2月)・Vol.2(12年6月) 話数 全4話 あらすじ 小さな雀荘を経営する志賀店長のもとで、人気プロ雀士の本条がアルバイトに甘んじていた。しかしその真意は、店長の“ヨメ”になること……。 人気のあるプロ雀士を逃したくない店長は、本条の出す住み込みの条件を呑んでうっかり同棲を始めてしまうが……!? そのほか、大手雀荘チェーン店のメガネ部下×ツンデレ社長、パチンコ業界を舞台にした読みきりコミックなど異色BL満載!!(表4より) 単行本 レーベル名 出版社 版型 巻数 奥付 Amazon KOBUNSHA BLコミックシリーズ 光文社 B6 全1巻 2012年9月10日初版 恋する雀荘 (kobunsha BLコミックシリーズ) 備考 「ときめきテクニシャン」(非麻雀漫画)と、本編の番外編「はじめてのお泊まり」(描きおろし)を同時収録。 10年代 KOBUNSHA BLコミックシリーズ Pureri 星月メテオ
https://w.atwiki.jp/lovegamers/pages/381.html
テスト中 BBL選手名鑑に戻る 選手名 製作者名 選手画像 所属球団 背番号 ポジション 投打 フォーム 出場期間 選手紹介 せつなっち(β版) せつなっち スワローズ(1-7)ファイターズ(8-11)ドラゴンズ(12-15)ライオンズ(16-23) 1 外野手→内野手 左投左打 神主打法 1年度~23年度 初年度組として4球団を渡り歩いたアベレージヒッター。4球団全て初優勝をさせる優勝請負人として活躍した。 通算成績 キャリアハイ 獲得タイトル 成績まとめ https //docs.google.com/spreadsheets/d/1xkzePRRZFjE591d5Fj2VyNzWk5hT9sIv9jxRHdLxFHU/edit?usp=sharing BBL選手名鑑に戻る 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/girls_games/pages/26.html
DUEL LOVE 恋する乙女は勝利の女神 制作:バンダイナムコゲームス 製品概要 タイトル DUEL LOVE 恋する乙女は勝利の女神 ジャンル セコンド系恋愛アドベンチャー 対応機種 ニンテンドーDS 定価 5,500円(税込) 発売日 2008年3月13日 選評 発売前からキャラ絵がお粗末、タッチペンを使った汗拭きやマイクを使った湯気飛ばしといったミニゲで ヒロインというかただの痴女とも取れるようなシステムの採用などなど色んな意味でスレで話題沸騰 実際発売してみて、声ヲタ釣りの予約特典ディスクの内容は出演声優が舞台となる学校の校歌を合唱など痛々しいもので、 肝心のルートは1人あたり1~2時間で終わるお粗末さ、中身も皆無に等しく全員が同じ流れでヒロインとくっつくだけ という金太郎飴状態。攻略対象キャラはパケの5人+隠し一人、一部ではあからさまな声ヲタ釣りでもあった教員キャラが 攻略できないというのにも不満が漏れていました。キャラの性格も正直絵師の代表作の登場キャラ劣化版といった感じで薄っぺら。 スチルは1キャラ9枚。ただし立絵とスチルでの顔が全然違ったりとなんともいえない状態。 ボイスはほぼスチル有のイベントシーンのみといっても過言ではなくほとんどが文章読むだけ。 まぁ一番のクソ(というかネタ?)ポイントはもちろんミニゲーム。 傷の消毒、アイシング、マッサージ、ランニングコーチなどまだセコンドヒロインとして許せる範疇のもの(それでもめんどいしいらなかったが) とある2つがもうどうしようもない。最初に書いた、汗拭きと湯気飛ばしである。 汗拭きは試合に疲れた相手キャラの身体から滴る汗の雫をタオルで拭いてあげようというもの。上手くやれば相手はどんどん 気持ちよくなり、最初は寒色だった背景が暖色に変化、最後には七色に変わり絶頂を迎える…これが所謂ヘブン状態と呼ばれる ゲームがすっかり飽きられた後にも亡霊の如く残り続けるこのゲームの遺物。ィエフ 湯気飛ばしは読んで字の如くDSのマイク機能を使って邪魔な湯気を飛ばし相手キャラの裸体を拝もうという変態ミニゲ、 試合後に控え室へ向かうと相手キャラがシャワーを浴びている…よーしこっそり覗いちゃおう★というもはや頭おかしいとしか 思えない思考回路で風呂場に特攻するヒロインに数多くの人がドン引き、しかしこのミニゲ、クリアしないとイベントが発生せず 真エンドが迎えられないためコンプを狙っていた人はヒロイン宜しく顔を手で覆い隙間から覗きながらDSに向かって息を吹きつけ続けたそうな…。 だらだら冗長に書いてスマソ 総括しちゃうと シナリオとスチルがお粗末 ミニゲが変態的 という二つの要素でネタゲとしては発売前からの話題性を維持できたのだけれど、結局一般ユーザー受けせずに 売れ行きや評判はイマイチだったという…空気ゲーに落ちることも出来なかった亡霊ゲーというのが正しいかも。 シナリオが薄い 1ルート1時間+金太郎飴で内容の薄さで今年ナンバーワン シナリオの魅力皆無 誰を攻略しても全く同じ展開、読み物としての価値は低い ストーリー展開の崩壊 あなたはシャワーを浴びてるキャラを覗く主人公に感情移入できますか? ミニゲームを遊ばせるための行動が唐突 覗き行為は犯罪ですが、覗きをしないとクリアできません グラフィックの崩壊 下手すぎる スチルと立ち絵で顔が違うのは論外 ゲーム性としての評価1 湯気を自分で吹き飛ばすゲーム、面白さ皆無 面白いと思った人に具体的に、どこがどう面白いのか伺ってみたいので ぜひ書き込んでください ゲーム性としての評価2 汗を拭くゲームは、ゲームとしては全く面白さに欠けるものです ストーリー関係なく唐突に、悶える顔を見て喜べる人は欲求不満なんですか? 遙か4、エーデル、ラブレボDS全てプレイ済です。 どのゲームにも不満はありますが、DUEL LOVEの方が上手です。 DUEL LOVEの内容の薄さは、遊んで1時間で理解できるものです。 ストーリーもグラフックもゲーム部分のレベルの低さは酷いものです。 変態部分が笑えるから好き!という人も、肝心のゲーム部分は笑えないでしょう。 それはヘブン顔でやってきた… 乙女ゲー界の問題児、デュエルラブ(以下dl)である ストーリーを短くまとめると転校先の高校で格闘大会が開かれており 選手の手当てをしているうちになぜかセコンドの才能を見出された主人公は セコンドになりキャラを優勝に導くというもの だが、ここではヘブン状態については語りつくされたと考え、そこは割愛させていただく まずシステムは以外に快適である。スキップの速度も速く、特に問題は見られない。 ただ、シナリオがとても短いため、スキップを活用したプレイだと半日かからずに コンプリートできてしまう。ヘタすれば1ルート30分でいけるかもしれない またとても個性的なキャラクターもこのゲームのクソゲ的魅力である 攻略対象たちが最後にあたる隠しキャラのチャンプは攻略対象達に渇を入れる ため彼らのトレーニング先に現れ彼らをぼこって気合を入れさせる だが、あるルートでは攻略対象のアルバイト先のたこ焼き屋台に現れ、そのたこ焼き の味をまるでグルメ番組のリポーターもかくやという台詞をいって攻略対象を怒らせる その姿はチャンプではなく一人のたこ焼きクレーマーにしか見えなかった また主人公のライバルらしき女生徒たちもいるのだが、それなりに個性はあるものの たいしてライバルらしい主人公いびりもせず、かといって主人公のよき友人 になるわけでもない 彼女達がゲームに出る必要があったのか私にはわからない ボイス数も少なく何回も繰り返しプレイをしたくなるような面白さもないため 我々購入者に残された道は男達の体を必死に擦り、アヘ顔を拝むことか さっさうっぱらう事だけである
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2546.html
『いのちはたいせつ 後篇』 33KB 虐待 日常模様 引越し 家出 番い 飼いゆ 野良ゆ 姉妹 赤ゆ 子ゆ ゲス ペットショップ 現代 愛護人間 虐待人間 独自設定 うんしー 最後です 後編です。 先に前編と中編をお読みになってください 19 ぱちゅりーは人間を引きとめようと必死に追いかけたが、ゆっくりの足では到底追いつけるはずもなく あっさりとおちびちゃん達の待つお家は見つかってしまう 「しましまシートの綺麗なお家・・・ ああ、あれか」 「よくできてるなー! 他のボロ屑とは大違いで逆に浮いてるって言うw」 「おちびちゃあああああああん! にげてえええええええええええ!」 必死に叫んだものの、既にお家は完全に包囲されており逃げられる筈もない 人間がお家をひっくり返すと、なかからおちびちゃん達がぽろぽろとこぼれ落ちた 「「「「おしょらをとんじぇるみちゃいいいいいい!?」」」」 「おお!大量w で、こいつらどーすんのw」 「こいつを使う。 きっといい声で鳴いてくれるぜ」 リーダー格の人間はポケットから鍵を取り出した 形状からして何かの乗り物のカギのようだ 「ゆうううう! しぇんしぇーたしゅけちぇー! きょわいよー!」 「じゃ、ちびのだいじなだいじなところにフェードイーーーーーーーーーーーーン!」 「ゆぴ? ・・・・ゆぴいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」 「オラオラオラオラオラオラ!」 「ゆ・・・ゆげぇ・・・ もっじょ・・・ゆっぐじ・・・」 「あれ、もう死んじまった・・・つまんねぇ・・・」 赤まりさはあっけなく絶命した 脆く崩れやすい赤ゆっくりの身体は簡単に壊れてしまうのだ 「むぎゃあああああああ! おじびじゃああああああああん!」 「おいおい、こいつらお前の子供じゃないっしょ? なんでそんなに必死なのw」 「ぞのごだじばばじぇのがわいいおじえごなのおおおおおおおおお! おでがいでずがらごろざないでぐだざいいいいいいいいいいい!」 「へー・・・ 可愛いって割には抵抗しないんだな さっきの金髪どもは子供を取り返そうとして必死になってたのに」 「・・・・・・むぎゃ?」 「みろよ、あのありすとかいう饅頭は噛みついてまでして子供をとりかえそうとしたんだぞ」 そう言ってリーダー格は袖をまくった 腕にはうっすらとではあるが長ありすの番だったありすのものと思われる歯型が残っていた 「それに引き換え、やめろとは言うもののただ見てるだけのお前 やっぱり血の繋がってない他人ってことなんだな。 あ、血じゃなくて餡子か」 「そ、そんなこと・・・」 「おい! お前らのせんせーはお前らのこと別に助けたいとか思ってないってよ!」 「うぞぢゃああああああああああああああああ!」 「しぇんしぇーはれいみゅにょこちょみすてたりしにゃいいいいいいいいいい!」 「いいかげんにゃこちょいうちょまりしゃおこりゅよ! ぷきゅー!」 「ほらほら、皆お前のこと信じてるみたいだぞ? 助けてやれよ」 「む、むきゅう・・・ でも、ぱちぇがていこうしてもにんげんさんにはかなわないわ・・・」 「諦めんなよぉ! どうして諦めるんだそこで!」 「で、でもぉ・・・」 「かけがえのない命なんだろ? 大切な一つしかない命なんだろ? その命がゲス人間の手によって無慈悲に奪われようとしているのになにもしないのか?」 「ぱ、ぱちぇには・・・」 なまじ頭がいいため人間との力の差を理解して抵抗しようとしてもできないぱちゅりー リーダー格はつまらなそうにそんなぱちゅりーを見てため息をついた 「・・・はぁ。 もうなんかどうでもよくなってきた お前ら、大先生は抵抗しても無駄だからお前らのこと見捨てるってよ」 「まりしゃしぇんしぇのこちょしんじちぇちゃにょにいいいいいいいいいい!!」 「しぇんしぇええええええ?! れいみゅがきらいにゃにょおおおおおお!?」 「どぼじでだじゅげじぇぐれにゃいにょおおおおおおお!?」 「じがううううううううううううう! ばじぇはみんなだいずぎなのにいいいいいいいい!」 「だったらちっとは行動で示せばよかっただろ。 もうおせーよ」 そう言って手に持っていたおちびちゃん達を一匹ずつ地面へ落とす人間 高い位置から落とされたため地面にあんよが食い込む さながら、熟れた果物を床に落としたような光景だ 「ゆぁ・・・まりしゃの・・・ まりしゃのあんよしゃんがうごかにゃいいいいいいい!」 「ゆぴいいいいいいいい! いちゃいよおおおおお! うごけにゃいよおおおおお!」 「しぇんしぇええええええ! れいみゅをたしゅけちぇええええええええ!」 「ほらほら、金バッチなら助けるだろ? それともお前ゲスなの? だから助けないの?」 「ぱちぇはげすじゃないいいいいいいいいいいい!!」 「じゃあ助けろよw もうおせーけどなw」 「だなだな!」 「どぼじでだじゅげじぇぐれにゃ・・・ゆぎいいいいいいいいいいい! じぇんじぇえええええええええ! ぐるじいいいいいいいいいい! じぇんじぇ!ぱちゅりじぇんじぇ! ぐるじ!じぬ!じ『ぐちゃ!』・・・」 「みちぇないじぇはやくたしゅけちぇえええええええええええええええ! えええええごっごごおごおげえええええ! ごべべべおげべっべべ! でいびゅもう・・・・じゃ・・・め・・・ もっじょ・・・ゆ『べちょ!』・・・」 「しぇんしぇいのうしょちゅきいいいいいいいいいいいいいい!!! まもっちぇくれりゅっていっちゃよにぇ!? れいみゅを・・・ぴゅび!! ゆぴゅぅ! だじゅげ・・・じぇんじぇええええええ『げちょ!』・・・」 人間はぱちゅりーに断末魔を聴かせるたに一匹ずつゆっくりと体重をかけて潰した 助けを求められても動こうとしないぱちゅりーを睨みつけて絶命してゆくおちびちゃん達 「おじびじゃあああああああああああああああああああ!」 「もーいこうぜ。 なんか興ざめだわ」 「賢いっつっても無力なのには変わりはないんだなw だっせw」 「だなだな!」 「むぎゅううううううううううううう! ぱちぇがまもっであげるっでやぐぞぐじだのにいいいいいいいいいい! ごべんべええええええええええ! だめなぜんぜいでごべんべえええええええええええ!」 人間達は他の段ボールハウスを蹴ったりしていたが、しばらくすると何処かへ行ってしまった 残されたぱちゅりーは餡子の塊になったそれに泣きながら謝り続ける 「あれ~。 もしかして君バッチつきかなー?」 「ゆんやあああああああああああ! ゆんやああああああああああああ!」 悲しみに暮れたぱちゅりーは作業着の人間が話しかけてきたことにも気付かなかった 20 「ここだろ? ここでいいんだろ?」 「ずびばぜんんん! わざわざおぐっでいだだいでええええええ!」 「いや、かまわねーよ。 それよりさっきは言いすぎた、すまん」 「いいんでずうううううううう! ありがどうございばじだあああああ!」 おねーさんは金髪の説教を受けた後ゆっくりショップで閉店まで泣き続け、心配した店長の山田が車で自宅まで送ってくれた 車の中でも泣き続けたおねーさんは涙と鼻水と涎で服がぐしょぐしょに濡れてしまっている 「じゃあな、そんなに落ち込んでないで頑張れよ」 「はいいいいいいい! ずびばぜんでじだああああああ!」 「あのー・・・ もしかしてこの部屋の方ですか?」 「あん? おまえこんなところで何やってんだ?」 不意に作業着の男が話しかけてきた 山田はその男の顔を見て顔をしかめる 自分の店で働いている金髪の店員と顔が瓜二つなのだ 「えっと・・・ すみませんが何処かでお会いしたことありましたっけ?」 「いや、あんたとよく似てるやつと勘違いしたみたいだ・・・ 気にしないでくれ」 「はぁ。 それで、この部屋の住人の方は?」 「こっちの・・・ うわ!大丈夫か?」 「おええええええええ! だいじょうぶでずうううううう!」 おねーさんは屈みこんで胃の中の内容物を吐きだしていた ストレスに耐えきれず嘔吐してしまったようだ 「だ、大丈夫ですか!? もしかして飼っていたゆっくりが見つからなくて泣いているんですか? なら安心してください! 先ほど僕が保護しておきました!」 「うげえええええ! ・・・ほごおおおおおおおおお?」 「はい、こちらの金バッチのぱちゅりーで間違いないですか?」 作業着の男は透明なケースにをおねーさんに差し出した その中に入っているのは確かに数日前に家出したはずのぱちゅりーだった 防音性なのか声は聞こえないが、涙を流しながら何かを言おうとしている 「公園で保護したんですけど、そうとう弱ってるみたいで・・・ バッチに住所データが記録されていたので直接自宅まで伺わせていただいたんですよ」 「おでえざあああああああああああああああああん!」 ケースの蓋をあけるとぱちゅりーはおねーさんに飛びついた 何か恐いことでもあったのか小刻みに震えている おねーさんはそんなぱちゅりーをぎゅっと抱きしめた 「おでえざあああああああああん! ごべんなざいいいいいいいいいいい! ばじぇがまじがっでだわああああああああああああああああああああ!」 「わだじのぼうごぞごめんなざいいいいいいいいいいいいいいいいいい! ばぢゅりーのいうごどぼぎいでいでばごんなごどにわああああああああ!」 「ばじぇがんばっだげどおじびじゃんだじみんなごろざれじゃっだのおおおおおお!」 「わだじのぞだでだおじびじゃんぼげずになっじゃっだよおおおおおおおおおおお!」 「「ゆんやああああああああああああああああああああ!」」 「感動の再会ってやつですね! うう・・・なんだかこっちまで泣けてきた」 「・・・そうか? あまりぞっとしないけどな」 抱き合いながら涙を流す二人を見て 作業着の男はハンカチで涙を拭いて 山田はどうでもいいとでも言うかのように欠伸をした 21 「おねーさん? ほんきなの?」 「・・・本気だよ。 きちんと義務を果たして責任はとるよ」 「せきにんってなに!? ねぇ!? せきにんってなんなの!?」 「やべでええええええええ!!! ぜぎにんどらなくていいからゆっぐじざぜでええええええ!」 「やめるのじぇ! ゆっぐぢでぎないのじぇええええええ!」 「「「「ゆんやあああああああああああああああああ!」」」」 台所で包丁を手に真剣なまなざしで目の前の物を見据えるおねーさん 視線の先には親ゆっくりのまりさとれいむ そして透明なケースに入れられた癇癪まりさを含めた五匹のおちびちゃん達 ぱちゅりーは足元で心配そうに様子を窺っている 「お、おねーさん? せめてらむねさんでねむらせてから・・・」 「だめよ! そんなことしたら命を奪う実感が無くなっちゃう! 正面から向き合って命の大切さを思い知るためにもこのままいく! 大丈夫・・・この子たちの命は無駄にしない。 ちゃんと責任を持って全部食べるよ」 「おねーさん・・・ ぱちぇもきょうりょくするわ!」 完全にゲス化してしまった一家の処分を自らの手で行う決意をしたおねーさん かけがえのない命を無駄にしないために、その身を食らって処分しようというのだ ぱちゅりーはそんなおねーさんに感銘を受けて協力を申し出ている れいむが邪魔をしないように一旦ケースの中に入れて 親まりさを真っ二つに切断しようと左手で身体を抑えつけて包丁を突き立てる しかし、ぐねぐねと暴れるのでなかなか刃を立てることができない 「危ないから動かないで! 動くと余計痛いよ!」 「むじゃいうなああああああああ! までぃざばまだじにだぐないいいいいいいい!」 「お、おねーさん! うごけないようにあんよをやいたらどうかしら・・・」 「あんよを焼いちゃうの?! ちょっとそれは・・・」 「でもこのままじゃおねーさんがけがをしてしまうわ・・・ むきゅん! たぶんだいじょうぶよ! どうせすぐしんじゃうし!」 「そっかー・・・ ごめんね、ちょっとだけ我慢してね!」 「ふざけるなあああああああああああああああああああああ!」 フライパンを強火で一気に過熱する 数分間加熱されたフライパンは油を敷いていないのに白い煙が立ち上り焦げくさい臭いがする あんよがこびりつかないようにサラダ油をたっぷりと注ぐ 「やべろおおおおおおお! はなぜええええええええええ!」 「ごめんね・・・ 悪いのは全部私だから・・・ ごめんね!」 持ち上げるとおしりを左右にに振って暴れるまりさ 両手で掴んで無理やりフライパンの上へと押し付ける 「ゆっ・・・・・ゆぎぃっ! ゆびょお! ゆんやああああああああああああああああああ! いぢゃいよおおおおおお! いぢゃいいいいいいいいい! ぐるじいいいいいいいいいいいい! あぢゅいいいいいいいいいい! までぃざのあんよざんがあぢゅいよおおおおおおおおおおお!」 普段の憎たらしい顔からは想像できないような苦痛にゆがんだ表情で泣きわめくまりさ 油に浸かったまりさのあんよから水分が奪われてゆき、小さい粒が弾けるような小気味よい音を立てる 身体をのーびのびさせて抵抗するものの、しっかりと抑えつけられているため逃れることはできない 「だぢゅげぢぇえええええええ! おでえええええええざあああああああああん! までぃじゃいいごにじゅりゅがらゆるじでぐだぢゃいいいいいいいいいいい! ぼんどうじあぢゅぐでぐるじいんでずうううううう! だずげでぐだぢゃいいいいいいい!」 「ごめんね! ごめんねったら!あばれないでよ! ねぇぱちゅりー!? 全然動くんだけど!?どうなってるの?」 「わわわわわからないわ! たぶんやいてるのがあんよだけだからよ!」 「えええ!? じゃあ他の部分も焼けばいいの!? もっと焼けば動かなくなるの!?」 「ゆぎいいいいい! あぢゅいいいよおおおおお『プッシャアアアア!』おおおおおおお!!!」 「いやああああ! 危ないいいいいいいいいいい!」 まりさが失禁してしまったために油が盛大に跳ねる おねーさんは軽くパニックになってしまい、まりさの後頭部を抑えるとそのまま顔面をフライパンに押し付けた 「ぎょぼおおおおおおおおおおおおおお! おぼおぼおぼげえええええええええええ! ゆびゅうううううう! ゆびぎゃああ! あぢゅい! あぢゅ! ゆべげえええええええええええ!」 「いやあああああああ! どうなってるのよおおおおおおおお! ぱちゅりー助けて!」 「むぎゃあああああああ! ぱちぇにいわれてもむりよおおおおおおおお!」 既に油のほとんどが蒸発しており、辺りには焦げくさい臭いが充満する 落ち着きを取り戻したおねーさんはフライパンからまりさを引き離そうとするがなかなか離れない やっとの思いで引き離すとべりべりと顔面の皮がはがれおち油をたっぷりとすった中身が露わになる 両目は熱で膨張したのか破裂していて、唇も剥がれて歯茎が露出している 「ごめんなさい・・・ こんなに苦しませる筈じゃなかったのに・・・」 「ゆげ・・・げ・・・ゆげげ・・・」 「までぃざあああああああああ! ゆっくりよぐなっでね!? ぺーろぺろ!」 もはや原形をとどめていないそれに、れいむは傷口をふさごうとぺーろぺろをしようとする しかし、透明なケースに阻まれて見えない壁を必死にぺーろぺろするというおかしな行動になってしまう 「ゆぎぃ! ゆぎぎぎぃ! ゆげげげえ!」 「ごめんね・・・ 今楽にしてあげるからね!」 おねーさんはまりさを持ち上げるとその身体にかぶりついた 「もごもご・・・おげぇ! むぐううううう! もごもごおおおおおお!」 「お、おねーさんだいじょうぶ・・・?」 「ゆぎっぴろげぴゃあああああああああああああああ!!!」 「やべろおおおおおおおおおお! でいぶのまでぃざぼむーじゃむじゃずるなああああああああ!」 油をたっぷりと含んでいるため食べ心地は最悪 おまけにさんざん苦しませたので甘みが増しており、胃を鷲掴みにされたような衝撃が襲う まりさの上げる奇声は次第に静かになってゆき、しばらくするとうめき声にか聞こえなくなる 「うげええええ・・・ だめだ・・・気持ち悪い・・・」 「むりはきんっもつ!よ! のこりはあした食べましょう!」 「だめだよ・・・ そんなことしたら余計長く苦しんじゃうから、今ここで全部食べるよ・・・もぐもぐ!」 「だべるなああああああああ! でいぶのまでぃざぼだべるなああああああああ!」 あんよから食らいついて半分ほど食べきったところでまりさの中枢餡まで到達する 中枢餡は一定の間隔で鼓動しており、その様子は心臓のそれを思わせた 「ううう・・・これ食べなくっちゃいけないんだよね・・・」 おねーさんは肉で言うホルモン系の部分が大の苦手で、内臓の類は一切手をつけないタイプだった そんな彼女からしたら、餡子とはいえゆっくりの生き胆を生で食らうのにはハードルが高すぎる 「でも・・・責任はとるよ! いただきます!」 「ごべあがあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」 意を決して中枢餡にかぶりつく 口の中に外側の餡子とは違うねっとりと絡みつくような甘さが口に広がる まりさは尋常ではない断末魔をあげてようやく絶命することができた 「もごごご! もげおげえええ! もごもご・・・ごっくん!」 「おねーさん! よくやったわ!」 十分ほどかけてまりさを完食したおねーさん 後には皮と髪の毛とお飾りのお帽子だけが残された 22 「までぃああああああああああ! どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおお!?」 「おどうじゃああああああああん! おどうじゃんがしんじゃっだのじぇえええええええ!」 「「「「ゆんやああああああああああああ!」」」」 家族の大黒柱を失って悲しみにくれる一家 その中から一匹の赤まりさを取り出してまな板の上に乗せる 「ゆぴいいいいいいい! はなしちぇえええええええ!」 「だいじょうぶだよ・・・ すぐに楽にしてあげるからね・・・」 おねーさんはすりこぎを取り出すと、赤まりさに向かって振りおろした 狙いがわずかにそれてしまい身体の半分だけを潰してだけで絶命させることができなかった 「ゆぎょぎょぎょごおおおおおおお! いぢゃいぢょおおおおおおおおお!? おべべがびびゃびいいいいいいいい! おがあぢゃああああああああああ!」 「あ、え、どうしよう! どうすればいいのぱちゅりー!?」 「はやくのこりもつぶしてらくにしてあげなさい! そうしないといつまでもくるしんでしまうわ!」 「わ、わかった! ごめんね! ごめんね! ごめんねええええええええええ!」 何度も何度もすりこぎを叩きつけ、まな板の上にはぐずぐずになった餡子とお飾りの残骸が残された 「でいぶの! でいびのがわいいおじびじゃ! おじびじゃばばばばばばばば! ゆひひっ!」 「ゆわわわわ・・・ おきゃあしゃんがおかしきゅなっちぇるのじぇ・・・」 「「「ゆんやあああああああああああああ!」」」 ケースの中では目の前でおちびちゃんを殺されたれいむが軽く発狂しかけており 残りのおちびちゃんは恐怖におびえてひたすら泣き続けている 唯一、癇癪まりさだけが正気を保っていた 「どうしよおおおお! これじゃあ余計にくるしませちゃうよおおおおお!」 「むきゅん! しかたないわ! いっそのことふらいぱんでやいてしまいましょう!」 「で、でもぉ・・・・それじゃあさっきみたいに・・・」 「たっぷりとあぶらをしけばもんだいないわ! きっとくるしまないでそくしするはずよ!」 言われたとおり、油をたっぷりと流し込んで強火で加熱する ぎらぎらと煮えたぎった油はさながら地獄の釜と言ったところだろうか その中へ一匹ずつ菜箸で挟んで投入していく 「やめちぇえええええええええ! ゆっぐぢでぎにゃい! ゆっぐじゆっぐじいいいいい!」 ボチャン! 「ゆびぃ!? ・・・ぴぎゃあああああああああああああ! ぎゃあああああああああ! あぢゅいいいいいいいい! あんびょぎゃかりゃぢゃがおべべがいぢゃいいいいいい!」 「やめちぇえええええ! れいみゅまだじぇんじぇんゆっぐぢじでにゃい! ゆっぐぢじじゃいいいいい!」 ボチョン! 「ゆぎょおおおおおおおおお! おぎゃあじゃ! おどうじゃ! だじゅげじぇええええ! いぢゃ! あぢゅ! あぢゅいいいい! おぎゃあじゃ! いぢゃあああああああ!」 「おねーしゃん・・・ おにぇがいぢゃよ・・・ れいみゅいいこにすりゅかりゃ・・・ こりょさにゃでにぇ・・・?」 ボベチョ! 「ああああああああああああああああああ! ああああああああああああああああああああ! あじゅううううう! ひぢゃいひぢゃいい! ごばごばばあああああああああ!」 「でいぶのがわいいおじびじゃんがああああああああああああああああああああ! おでええええざあああああああん! でいぶがわるがっだがら! あやばりまずがら! おじびじゃんぼだずげであげでぐばばびいいいいいいいいいいいいいいいいい!」 加熱しすぎてしまった為赤ゆ達は余計に苦しむ羽目になってしまう 油の中で苦しそうにうねうねと蠢くおちびちゃん達 灼熱地獄から逃れようとして身体を動かすものの壁際までたどり着くことはできない ぱちゅりーは油に入れれば直ぐに即死すると言っていたが、そんなことは無かった まりさ同様死ぬまでに時間がかかり長く苦しむことだろう 「ぱちゅりいいいいいいいいいいいい!? 皆苦しんでるけど大丈夫なの?」 「そんなはずは・・・ むぎゃん!わからないわ!」 「でいぶのおじびじゃん! ゆんやああああああああああああ!」 口や目から油が侵入して呼吸することすらままならない 髪の毛やお飾りは熱で変形して原形をとどめておらず、外皮はこんがりときつね色に変わり始めている 高温で揚げてしまった為に中枢餡まで熱が通らず、いまだに死ぬことができない 「ひぎゃい! ひぎゃ! おぎゃじゃ! ひぎゃああああああ! ひっぎいい! ひぎゃい! あ、んぎょ!うぎょははひ! あんひぎょみげひゃぎいいい!」 「おへーはん! ひはひほおおお! ひはあっははあひひいいいいいいいい! おへはいははははふへええふははひいいいい! おへえはああああああん!」 「ゆぎょ! ゆゆがああああ! おぎゃあざあああああああああ! おぎゃざ! ゆがあああああ! ゆぎょお!ゆぎょ! おぎゃあざあああああああああ!」 舌に熱が通って呂律が回らないのかまともに喋れていない 菜箸で一匹ずつ取り上げて皿の上に置く こんがりとした揚げ饅頭が三つで仲良く並んだ ついでに先ほど潰したおちびちゃんの残骸をのせて一応料理らしくはなった 「むきゅぅ・・・ それはぱちぇがたべるわ・・・」 「いいの? おねがいするよ・・・私さっきのでお腹の調子がおかしくなってて・・・」 その提案を快諾するおねーさん すでに胃袋にはまりさがパンパンにつまっているのだ これほどありがたい申し出はないだろう 「むぎゅううううう・・・ おちびちゃんたちごめんね! はーみゅはみゅ!」 「ゆぎぃ・・・ いじゃい・・・ いじゃ『もぐちゅ!』・・・もっじょ・・・ゆっぐじ・・・」 あつあつのそれを口に含んで一気に噛み砕くぱちゅりー なかから程良く温まった体液が噴出し口の中に広がってゆく それは今で食べてきたどんなものよりも甘く、甘美なものだった 「はやぎゅ・・・でいびゅも・・・ごろじで・・・」 「まりじゃも・・・まりじゃもごろじじぇ・・・」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおお!? しんじゃっだらゆっぐぢでぎないでしょおおおおおおおおおお! おじぢじゃんだじゆっぐぢだよ!? ゆっぐぢぢでいっでね!! ゆっぐぢゆっぐぢいいいいいいいいいいいいいい! どぼじででいぶのおじびじゃんがごんなべにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい! ゆひひひひひひひひ!」 残りの赤ゆっくりも早く自分を食い殺すように懇願する れいむは我が子の死を受け入れられずに半狂乱になって叫び続ける 「ゆげええええええ・・・ なんでこんなにおいしいのにゆっくりできないのかしら・・・」 「「はやぎゅううう・・・ はやぎゅごろしちぇえええ・・・・」」 「わ、わかったわ! いまふたりともらくにしてあげるから!」 残りの二匹を同時に口に含んで同時に噛み砕く さっきの二倍の量の体液が溢れて口からタラタラと漏れる 何とか飲み込もうとするが、お飾りが仕えてなかなか飲み込むことができない 「もご!もごごごご!もごご! ごっくん・・・むぎゅ!エレエレエレエレ・・・」 「ちょ!ぱちゅりー大丈夫!?」 飲み込むと同時に内容物を吐き出してしまうぱちゅりー 白と黒が混ざりあったゲル状の液体を吐きだすと小刻みに痙攣し始めた 「大丈夫!?大丈夫ったら!? ねえ!?しっかりしてよぉ!」 半泣きになりながらぱちゅりーにオレンジジュースをぶっかけるおねーさん 意識は取り戻したもののぐったりとしているぱちゅりー 満身創痍の二人だが、まだれいむと癇癪まりさが残されているためリングアウトは許されない 23 「ごめんね! れいむちゃんはゆっくり逝かせてあげるからね・・・」 「おねーさん! 気をつけてね!」 「やべろおおおおおおおおおお! でいぶをごろずなああああああああああああ!」 れいむをシンクの中へと放り込み、高く掲げた包丁を振りおろして一気に絶命させようとするおねーさん 小細工をしても余計苦しませるだけだと悟ったので、多少は危険を覚悟しつつ絶命させやすい方法をとったのだ 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおおおお!? どぼじでまでぃざどがわいいおじびじゃんをごろじじゃっだのおおおおおお!!? おじびじゃんをづぐらぜだのはおねーざんでしょおおおおおおおおおおおおお!!」 「うぅ・・・ それは・・・」 「でいぶだぢだっていきでるんだよ! かけがえのないたったひとつのいのちなんだよ! ぞれなのに!どぼじでごんなひどいごどでぎるの!? おがじいよ!!まじがっでるよ!! おでーざんだって、がわいいがらおじびじゃんをづぐらぜだんでしょ!? かわいいおじびじゃんどゆっぐぢぢだがっだがら ごはんをむーじゃむじゃざせでぐれだんでじょ!? みんなみんなでいぶのだいぜづながぞぐだったんだよ! いのちだっだんだよ!!! ぞれをおなががずいだらむーじゃむじゃするなんでまちがっでるよおおおおおおおおお!!」 自らの死を悟ったれいむはおねーさんに向かって反論し始めた 命乞いをするよりも、理不尽に奪われてしまった家族の命の重さというものを訴えたかったのだろう れいむの反論はまだ続く 「でいぶだっでいっばいがまんじでぎだんだよ!? おぞどにでだがっだげどがまんじだよ!! くささんのうえでおじびじゃんどいっじょに おひるねしたりおうだをうだっだりじだがっだよ!! でぼ、おでーざんがゆるじでぐれながっだがら がんばっでがまんしたでしょおおおおおおお!? おじびじゃんどもっどあぞびだがっだのに べんぎょうずるっでいっであぞばぜでぐれながっだよねぇ!? でいぶにはやりだいごどがだぐっざん!あっだよ! もっどもっどゆっぐぢぢだがっだよ! でぼまでぃざもおじびじゃんぼおでーざんがむーじゃむじゃしじゃっだよ! もうなんじぼでぎないよおおおおおおお! ゆっぐぢでぎないよおおおおおおおおおお!」 そう、れいむは今まで沢山我慢してきたのだ お外にでてまりさと一緒に楽しく遊ぶおちびちゃん達を見ていたかった 草さんの上で一家そろってお昼寝したり、のーびのびしてみたかった かけっこをして元気いっぱいに遊ぶまりさのおちびちゃんが見たかった 楽しそうにお踊りを踊りながら歌うれいむのおちびちゃんの歌が聞きたかった それらは全て叶わずに、目の前に突き付けられたれたのは刃のように冷徹で残酷な現実だった 「おでーざんばでいぶのゆんぜいをだいっなし!にじだぜぎっにん!をどっでね! しゃざいどばいしょうをせいぎゅうずるよ!!! あまあまだぐざんどころじゃゆるざないがらね!? ぜぎにんどっでぎむをはだぜえええええええええええええええ!!!」 「・・・さいよ」 「ゆうううううううううう!? ぎごえないよ!? もっどはっぎりしゃべっでね!! あやまるんだったらどげざしでね!! おでこざんをゆがにこすり『うるさいよ!!!』ゆううううう!?」 「さっきから聞いてたらなんなの!! そんなこといってたら商売になんないでしょ!!」 「ゆぎいいいいいいいいい!? ぎゃくぎれするなあああああああああああ!!」 「こっちは商売でやってるんだよ!! あんたをゆっくりさせるためのボランティアじゃないんだよ!! 命? かけがえのない!? 大切な命!? なにそれ?おいしいの? 人間はあんたらゆっくりだけじゃなくて全ての生き物の命をもてあそぶようなゲスなんだよおオオお! 犬や猫なんて可愛がってても簡単に捨てて毒殺するし! 牛や豚なんて食う為に無理やり太らせてバラバラにしちゃう! 人間のじゃまなら徹底的に絶滅するまでいぢめる、殺す! 遺伝子だって都合よく組み替えるようなゲスだよおオオおお! ゆっくりだって例外じゃないんだよ! 人間の言うこと聞かない悪い子は加工所で潰しちゃうんだよ!」 「ゆがあああああああ!!! でいぶはわるいごじゃないいいいいいいい!!! じゃんどにんげんさんのいっでだごどはまもっでだよおおおおおおおおおおお!!! でぼ、おぞどでゆっぐぢする“るーるさん”じがおぞわっでないのに おうちにとじこめたのはおまえだああああああああああああああああああああ!!!」 「そんなのしらないよ!? 私が買ったんだから私の言うこと聞くでしょ普通!」 「なにぞれええええええええええええ!? ぞんだのむじゃぐじゃだよおおおおおおおおおおおお!!」 ついに開き直ったおねーさん れいむは反論の余地を失いぱちゅりーに助けを求めた 「ばぢゅりいいいいいいいい!!! だずげでよ! おなじゆっぐぢでじょおおおおお!? かけがえのないいのちをまもっでよおおおおおおおおおおおおおお!!!」 「むきゅん・・・ あなたが“かけがえのないいのち”なんていってもうすっぺらくきこえるだけよ ゆっくりあきれめて、おいきなさい」 「ゆぎゃあああああああああ!!! おじびじゃ! でいぶをだずげろゆっぐぢざぜろおおお!」 「ゆひいいいい! むりなのじぇ! まりしゃはひちょりでゆっくちしゅりゅかりゃ、おきゃあしゃんなんちぇしらにゃいよ!」 「ゆがああああああああああ!!! ふざけるなあああああああああああ!」 最愛のおちびちゃんにも見捨てられ怒りが沸点に達したれいむ こめかみのあたりからは餡子が噴出しており、穏やかではない 「こうなったのも全部私のせいだから! ごめんね!れいむちゃん!」 「ゆがああああああああああああああ! やべろおおおおおおおおおおおおおおおお!」 れいむに向かって真っすぐに包丁を振り下ろす 眉間の辺りに突き刺さり、そのままあんよへと貫通した しかし中枢餡は無事だったのか、れいむは包丁に貫かれたまま生きていた 「ゆぎょおおおおおおおお?! なにごで!?どぼなっでるのおおおおおおおお!? いぢゃい!いぢゃい!いぢゃいいいい! でいぶのおがおが! でいぶのおおおおおお!!! ごおごおおおおおお! でいぶのおがおおおおお! でいぶのでいぶのおおおおおおおお!?」 「ひいいいいいいいい! ぱちゅりー!? これどうすればいいの!? 助けてよ!!!」 「むきゅううううううううう!? そんなのしらないわ! おねーさんがなんとかしてちょうだい!!」 「ゆんやああああああああ!!! おぎゃあじゃああああああああああああ!!!」 完全にパニックったおねーさん れいむのあんよにかぶりつく 「えーい!ままよ!がぶり! むじゃああああむじゃあああ! もぎゅもぎゅううううううう!」 「ゆぎいいいいいいいいい!? ゆぐぢいいいいいいいいいいいいいい!!」 「むぎゃあああああ!?おねーざん!? おじづいでね!? あぶないわよ!?」 頭に血が上ったおねーさん 暴れるれいむを食い続ける 「ガツガツ!むしゃむしゃ! ・・・うっ おげええええええええええええええええええ!!!」 「お、おでええええええええざああああああああああ・・・うっっぷ!エレエレエレエレ!」 胃が限界に達したのかついに中身を吐き出してしまった それをみてもらいゲロをするぱちゅりー ピンポーン! タイミング悪く来客を知らせるベルが鳴る 正常な判断ができないおねーさん 包丁片手にドアを開ける 「ちょっと!!! さっきから五月蠅いんですけど、いいかげんに・・・・ってなにそれ」 「ごめんなさい・・・ ごめんなさいいいいいいいいいいいいい!!!」 「でいぶを!! でいぶをだずげでぐだざいいいい!! おでがいじば・・・ゆげえええええええ! ゆごごごごげべっげべっげべええええええええええ!! ・・・・・ガクッ」 「エレエレエレエレ・・・ おでーざんぼゆどぅじであげべぐばばび・・・」 抗議に来たお隣に住んでいる女性の住人はおねーさんの姿をみて絶句した 洋服はこげ茶色の嘔吐物でぐちゃぐちゃに汚れ、血走った眼で包丁を掲げるおねーさん 包丁に突き刺さったまま助けを求めてながらタイミング良く絶命したゆっくりれいむ 脇に抱えたられたゆっくりぱちゅりーは白く泡立った中身を吐きだしている 「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」 苦情を言いに来た女性は何も言わないで帰って行ってしまった おねーさんはボー然と立ちつくしてその場で失禁した 24 「・・・こんなふうにガラスさんを割ったりしたら破片であんよが切れちゃうんだよー! みんなわかったかなー?」 「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」」」」 「それじゃあみんな! ぱちぇといっしょにふっくっしょう!しましょう!」 「「「「「はーい!」」」」」 一週間後、そこには元気に赤ゆっくりに授業をするおねーさんとぱちゅりーの姿が! なんとかあの後正気を取り戻したおねーさんはぱちゅりーを介抱して一命を取り留めることに成功した そもそもどうしてあんな酷いことをしてしまったのか、自分でもよくわからない 最初からぱちゅりーの言うとおりラムネを使っておけばよかったと思うが既に過ぎたことだ 後悔してもおそい 「それじゃあいいこにべんきょうしたこにはごほうびのあまあまをあげましょう!」 「「「「「あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」」」」」 「みんなひとりふたつづつだからねー! なかよくわけてねー!」 「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」」」」 現在、おねーさんの部屋にはれいむ種、まりさ種の他に ありす種ぱちゅりー種みょん種などの他の種族などもおり計五匹がおねーさんとぱちゅりーの授業を受けている 種類がバラバラなのは、同じ種族より違う種族を一緒に育てた方が教育しやすいとネットで知ったからだ 完全に和解した二人はそれぞれの持ち味を生かして、解りやすく覚えやすい授業を行っている 努力の甲斐あってか順調に教育は進んでいるようだ このままいけば金は無理でも銀バッチならとれるかもしれない 「ゆがああああああああああ! そのあばあばはまりざのなのぜ! ごっじによごぜええええええ!」 あまあまを貰う為にぱちゅりーの前に並んでいた赤ゆっくりの列に、一匹の子まりさが割り込んできた 例の問題児、癇癪まりさである 「よごぜええええええ! ばでぃざにあばあばをよごぜえええええ! ぜんぶだああああああ!」 「みんな! みてちょーだい! こんなふうにじぶんだけゆっくりしようとするゆっくりはゆっくりできるかしら?」 「ゆっくちできないよ! おなじまりしゃとしちぇはぢゅかしーよ!」 「れいみゅもこんなまりしゃとなんかいっしょにゆっくちしちゃくないよ!」 「きょれはひぢょい・・・なんちぇいにゃかもにょなにょかしりゃ!」 「むきゅぅ・・・ これがげしゅなのにぇ・・・」 「はぢをしるちょいいみょん!」 「そうだね! 自分勝手なわがままな子はお仕置きだね!」 おねーさんは癇癪まりさを持ち上げると、透明の平たい物を取り出した いびつに角ばった先端が鋭く光る 「これはさっきお話ししたガラスさんが割れたものです。 これであんよをひっかくと・・・」 「ゆぎぃ!? までぃぢゃのしゅんしょくのあんよしゃんがああああああああ!」 「あんよが傷ついてなかの餡子が漏れちゃいまーす!」 「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」」」」」 癇癪まりさは赤ゆっくりの教育道具として一役飼っていた 授業を妨害したりあまあまを奪おうと襲い掛かってくるがその度に返り討ちにあう ある時はライターで髪の毛を燃やされ、ある時は辞書を頭におとされて・・・ と、襲い掛かる度に授業の実験材料にされてしまうのだ 本ゆんは本気で妨害しているつもりだが、むしろ赤ゆの教育に役立っているので感謝したいくらいだ 「はーい! あまあまを食べたらおひるねしてゆっくりしようねー!」 「「「「「ゆわーい!」」」」」 「ゆがああああああ! いぢゃいいいいいい!」 喚く癇癪まりさは放っておいてお昼寝の準備をする 致命傷ではないので後で治療すればまた元気にゲスいセリフを吐くだろう これからも長い間、教材として頑張ってもらわなければならないのだからこれくらいで死なれては困る おねーさんはゆっくりの扱いにだいぶ慣れてきたようだ 「ねぇ、ぱちゅりー?」 「むきゅん? なにかしらおねーさん」 赤ゆっくりを寝かして、癇癪まりさを治療し終えたおねーさんは小さい声でぱちゅりーに呼びかけた 「これから行きたいところがあるんだけど一緒について来てもらえる?」 25 「次の方、どうぞ」 「・・・お兄ちゃん?」 やって来たのはゆっくりクリニック おねーさんはぱちゅりーの健康診断という名目で兄に会いに来たのだ 「全く・・・私用で顔を出すのはやめろって言っただろ」 「今日はぱちゅりーの健康診断ってことで来てるからいいでしょ でね、お兄ちゃん・・・ついでにお礼を言いに来たんだけど」 「悪いが今は勤務中だ。 プライベートなことは後にしてくれ」 「はぁ・・・相変わらず融通利かないんだね・・・まぁ、いいや ぱちゅりーのことありがとね。 おかげでうまくやれそうだよ」 「そうか・・・ とりあえずその書類に目を通しておいてくれ 俺は内容物の採取の準備をしてくるから、その間にこれをなめさせておいてくれ」 「これは?」 「ラムネだ。 ゆっくりに舐めさせると『眠気を催してぐっすりと眠ってしまいます』・・・・」 「でしょ? お兄ちゃん」 「・・・・知ってたのか。 書類読んでおけよ」 兄はそう言って奥へと行ってしまった 「むきゅう・・・もうちょっとすなおにおはなしすればいいのにね」 「しかたないよ・・・昔っからああだもん」 「むきゅぅ? そうなの?」 「人前だとあんな風に他人みたいな話し方しかしてくれなかったんだ・・・ あの態度が好きになれなくて、気まずかったからあんまり近くに寄らないようにしてたんだよ ホントはもっと仲良くしたかったんだけどね」 人前では他人行儀な態度をとる兄 そのくせ、家で二人っきりの時はふざけた態度で接してくる それは交通事故で両親が死んで家族が二人っきりになっても変わらなかった そんな兄と関わるのが嫌になって自然と距離を置いて行くようになった 思えばこのことを誰かに話したのは初めてかもしれない 兄のことを誰かに相談するのは気が引けた したとしても悪口ばっかり言って素直に思っていたことは話せなかっただろう もしかしたらゆっくりのぱちゅりーだからこそ正直に話せたのかもしれない 「おにーさんはおねーさんにきらわれるのがこわかったのよ、きっと」 「え? 嫌われたくなかったら普通はもっと仲良くしてくれてもいいんじゃないの?」 「むきゅん! すかれたいひとにはなかなかすなおになれないものよ! とくに、ほかのひとのまえではね」 「え? よく解らないんだけどどういうことなの?」 「せけんていというやつもあったんじゃない? おねーさんとちがってえりーとさんみたいだし」 「ねぇ・・・それってどういう意味なのかな?」 「むきゃ! ぱちぇはおもったことをいったまでよ!」 「・・・・・・読み終わったか?」 兄が戻って来た ずれたメガネを左手の中指と人差し指で直している 「あ・・・ごめんなさい。 まだです」 「なら早くしろ。 気になることがあれば書いておけ こいつには向こうでラムネを舐めさせておく」 「うん、わかった・・・お兄ちゃん?」 「・・・・・」 「ホントにありがとね」 「・・・・・」 「・・・・・」 「・・・一つだけアドバイスだ」 「・・・何?」 「命は大切にな」 兄はそう言うとぱちゅりーを抱えて行ってしまった 「むきゅん・・・やっぱりすなおじゃないのね」 ぱちゅりーがぼそりと呟いた 終 あとがき ここまで読んでいただいてありがとうございます 本当なら前後篇で二分するはずだったんですが 気付いたら三分割になってしまいました・・・すみません 今回はブリーダーものということで 人間による身勝手な命の価値基準というのがテーマでした 当初はオチをゆっくり一家の自滅にしようとしたんですけど 書いているうちに・・・どうしてこうなった というわけでここまでお付き合いいただきありがとうございます 次回からはなるべく短めにまとめて行こうと思っています では 書いたもの anko2410 さくのなかとそと anko2428 はんせいしてますごめんなさい anko2441 ありすはありす anko2469 にくたいげんご
https://w.atwiki.jp/hutaba_ranking/pages/287.html
『いのちはたいせつ 後篇』 33KB 虐待 日常模様 引越し 家出 番い 飼いゆ 野良ゆ 姉妹 赤ゆ 子ゆ ゲス ペットショップ 現代 愛護人間 虐待人間 独自設定 うんしー 最後です 後編です。 先に前編と中編をお読みになってください 19 ぱちゅりーは人間を引きとめようと必死に追いかけたが、ゆっくりの足では到底追いつけるはずもなく あっさりとおちびちゃん達の待つお家は見つかってしまう 「しましまシートの綺麗なお家・・・ ああ、あれか」 「よくできてるなー! 他のボロ屑とは大違いで逆に浮いてるって言うw」 「おちびちゃあああああああん! にげてえええええええええええ!」 必死に叫んだものの、既にお家は完全に包囲されており逃げられる筈もない 人間がお家をひっくり返すと、なかからおちびちゃん達がぽろぽろとこぼれ落ちた 「「「「おしょらをとんじぇるみちゃいいいいいい!?」」」」 「おお!大量w で、こいつらどーすんのw」 「こいつを使う。 きっといい声で鳴いてくれるぜ」 リーダー格の人間はポケットから鍵を取り出した 形状からして何かの乗り物のカギのようだ 「ゆうううう! しぇんしぇーたしゅけちぇー! きょわいよー!」 「じゃ、ちびのだいじなだいじなところにフェードイーーーーーーーーーーーーン!」 「ゆぴ? ・・・・ゆぴいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」 「オラオラオラオラオラオラ!」 「ゆ・・・ゆげぇ・・・ もっじょ・・・ゆっぐじ・・・」 「あれ、もう死んじまった・・・つまんねぇ・・・」 赤まりさはあっけなく絶命した 脆く崩れやすい赤ゆっくりの身体は簡単に壊れてしまうのだ 「むぎゃあああああああ! おじびじゃああああああああん!」 「おいおい、こいつらお前の子供じゃないっしょ? なんでそんなに必死なのw」 「ぞのごだじばばじぇのがわいいおじえごなのおおおおおおおおお! おでがいでずがらごろざないでぐだざいいいいいいいいいいい!」 「へー・・・ 可愛いって割には抵抗しないんだな さっきの金髪どもは子供を取り返そうとして必死になってたのに」 「・・・・・・むぎゃ?」 「みろよ、あのありすとかいう饅頭は噛みついてまでして子供をとりかえそうとしたんだぞ」 そう言ってリーダー格は袖をまくった 腕にはうっすらとではあるが長ありすの番だったありすのものと思われる歯型が残っていた 「それに引き換え、やめろとは言うもののただ見てるだけのお前 やっぱり血の繋がってない他人ってことなんだな。 あ、血じゃなくて餡子か」 「そ、そんなこと・・・」 「おい! お前らのせんせーはお前らのこと別に助けたいとか思ってないってよ!」 「うぞぢゃああああああああああああああああ!」 「しぇんしぇーはれいみゅにょこちょみすてたりしにゃいいいいいいいいいい!」 「いいかげんにゃこちょいうちょまりしゃおこりゅよ! ぷきゅー!」 「ほらほら、皆お前のこと信じてるみたいだぞ? 助けてやれよ」 「む、むきゅう・・・ でも、ぱちぇがていこうしてもにんげんさんにはかなわないわ・・・」 「諦めんなよぉ! どうして諦めるんだそこで!」 「で、でもぉ・・・」 「かけがえのない命なんだろ? 大切な一つしかない命なんだろ? その命がゲス人間の手によって無慈悲に奪われようとしているのになにもしないのか?」 「ぱ、ぱちぇには・・・」 なまじ頭がいいため人間との力の差を理解して抵抗しようとしてもできないぱちゅりー リーダー格はつまらなそうにそんなぱちゅりーを見てため息をついた 「・・・はぁ。 もうなんかどうでもよくなってきた お前ら、大先生は抵抗しても無駄だからお前らのこと見捨てるってよ」 「まりしゃしぇんしぇのこちょしんじちぇちゃにょにいいいいいいいいいい!!」 「しぇんしぇええええええ?! れいみゅがきらいにゃにょおおおおおお!?」 「どぼじでだじゅげじぇぐれにゃいにょおおおおおおお!?」 「じがううううううううううううう! ばじぇはみんなだいずぎなのにいいいいいいいい!」 「だったらちっとは行動で示せばよかっただろ。 もうおせーよ」 そう言って手に持っていたおちびちゃん達を一匹ずつ地面へ落とす人間 高い位置から落とされたため地面にあんよが食い込む さながら、熟れた果物を床に落としたような光景だ 「ゆぁ・・・まりしゃの・・・ まりしゃのあんよしゃんがうごかにゃいいいいいいい!」 「ゆぴいいいいいいいい! いちゃいよおおおおお! うごけにゃいよおおおおお!」 「しぇんしぇええええええ! れいみゅをたしゅけちぇええええええええ!」 「ほらほら、金バッチなら助けるだろ? それともお前ゲスなの? だから助けないの?」 「ぱちぇはげすじゃないいいいいいいいいいいい!!」 「じゃあ助けろよw もうおせーけどなw」 「だなだな!」 「どぼじでだじゅげじぇぐれにゃ・・・ゆぎいいいいいいいいいいい! じぇんじぇえええええええええ! ぐるじいいいいいいいいいい! じぇんじぇ!ぱちゅりじぇんじぇ! ぐるじ!じぬ!じ『ぐちゃ!』・・・」 「みちぇないじぇはやくたしゅけちぇえええええええええええええええ! えええええごっごごおごおげえええええ! ごべべべおげべっべべ! でいびゅもう・・・・じゃ・・・め・・・ もっじょ・・・ゆ『べちょ!』・・・」 「しぇんしぇいのうしょちゅきいいいいいいいいいいいいいい!!! まもっちぇくれりゅっていっちゃよにぇ!? れいみゅを・・・ぴゅび!! ゆぴゅぅ! だじゅげ・・・じぇんじぇええええええ『げちょ!』・・・」 人間はぱちゅりーに断末魔を聴かせるたに一匹ずつゆっくりと体重をかけて潰した 助けを求められても動こうとしないぱちゅりーを睨みつけて絶命してゆくおちびちゃん達 「おじびじゃあああああああああああああああああああ!」 「もーいこうぜ。 なんか興ざめだわ」 「賢いっつっても無力なのには変わりはないんだなw だっせw」 「だなだな!」 「むぎゅううううううううううううう! ぱちぇがまもっであげるっでやぐぞぐじだのにいいいいいいいいいい! ごべんべええええええええええ! だめなぜんぜいでごべんべえええええええええええ!」 人間達は他の段ボールハウスを蹴ったりしていたが、しばらくすると何処かへ行ってしまった 残されたぱちゅりーは餡子の塊になったそれに泣きながら謝り続ける 「あれ~。 もしかして君バッチつきかなー?」 「ゆんやあああああああああああ! ゆんやああああああああああああ!」 悲しみに暮れたぱちゅりーは作業着の人間が話しかけてきたことにも気付かなかった 20 「ここだろ? ここでいいんだろ?」 「ずびばぜんんん! わざわざおぐっでいだだいでええええええ!」 「いや、かまわねーよ。 それよりさっきは言いすぎた、すまん」 「いいんでずうううううううう! ありがどうございばじだあああああ!」 おねーさんは金髪の説教を受けた後ゆっくりショップで閉店まで泣き続け、心配した店長の山田が車で自宅まで送ってくれた 車の中でも泣き続けたおねーさんは涙と鼻水と涎で服がぐしょぐしょに濡れてしまっている 「じゃあな、そんなに落ち込んでないで頑張れよ」 「はいいいいいいい! ずびばぜんでじだああああああ!」 「あのー・・・ もしかしてこの部屋の方ですか?」 「あん? おまえこんなところで何やってんだ?」 不意に作業着の男が話しかけてきた 山田はその男の顔を見て顔をしかめる 自分の店で働いている金髪の店員と顔が瓜二つなのだ 「えっと・・・ すみませんが何処かでお会いしたことありましたっけ?」 「いや、あんたとよく似てるやつと勘違いしたみたいだ・・・ 気にしないでくれ」 「はぁ。 それで、この部屋の住人の方は?」 「こっちの・・・ うわ!大丈夫か?」 「おええええええええ! だいじょうぶでずうううううう!」 おねーさんは屈みこんで胃の中の内容物を吐きだしていた ストレスに耐えきれず嘔吐してしまったようだ 「だ、大丈夫ですか!? もしかして飼っていたゆっくりが見つからなくて泣いているんですか? なら安心してください! 先ほど僕が保護しておきました!」 「うげえええええ! ・・・ほごおおおおおおおおお?」 「はい、こちらの金バッチのぱちゅりーで間違いないですか?」 作業着の男は透明なケースにをおねーさんに差し出した その中に入っているのは確かに数日前に家出したはずのぱちゅりーだった 防音性なのか声は聞こえないが、涙を流しながら何かを言おうとしている 「公園で保護したんですけど、そうとう弱ってるみたいで・・・ バッチに住所データが記録されていたので直接自宅まで伺わせていただいたんですよ」 「おでえざあああああああああああああああああん!」 ケースの蓋をあけるとぱちゅりーはおねーさんに飛びついた 何か恐いことでもあったのか小刻みに震えている おねーさんはそんなぱちゅりーをぎゅっと抱きしめた 「おでえざあああああああああん! ごべんなざいいいいいいいいいいい! ばじぇがまじがっでだわああああああああああああああああああああ!」 「わだじのぼうごぞごめんなざいいいいいいいいいいいいいいいいいい! ばぢゅりーのいうごどぼぎいでいでばごんなごどにわああああああああ!」 「ばじぇがんばっだげどおじびじゃんだじみんなごろざれじゃっだのおおおおおお!」 「わだじのぞだでだおじびじゃんぼげずになっじゃっだよおおおおおおおおおおお!」 「「ゆんやああああああああああああああああああああ!」」 「感動の再会ってやつですね! うう・・・なんだかこっちまで泣けてきた」 「・・・そうか? あまりぞっとしないけどな」 抱き合いながら涙を流す二人を見て 作業着の男はハンカチで涙を拭いて 山田はどうでもいいとでも言うかのように欠伸をした 21 「おねーさん? ほんきなの?」 「・・・本気だよ。 きちんと義務を果たして責任はとるよ」 「せきにんってなに!? ねぇ!? せきにんってなんなの!?」 「やべでええええええええ!!! ぜぎにんどらなくていいからゆっぐじざぜでええええええ!」 「やめるのじぇ! ゆっぐぢでぎないのじぇええええええ!」 「「「「ゆんやあああああああああああああああああ!」」」」 台所で包丁を手に真剣なまなざしで目の前の物を見据えるおねーさん 視線の先には親ゆっくりのまりさとれいむ そして透明なケースに入れられた癇癪まりさを含めた五匹のおちびちゃん達 ぱちゅりーは足元で心配そうに様子を窺っている 「お、おねーさん? せめてらむねさんでねむらせてから・・・」 「だめよ! そんなことしたら命を奪う実感が無くなっちゃう! 正面から向き合って命の大切さを思い知るためにもこのままいく! 大丈夫・・・この子たちの命は無駄にしない。 ちゃんと責任を持って全部食べるよ」 「おねーさん・・・ ぱちぇもきょうりょくするわ!」 完全にゲス化してしまった一家の処分を自らの手で行う決意をしたおねーさん かけがえのない命を無駄にしないために、その身を食らって処分しようというのだ ぱちゅりーはそんなおねーさんに感銘を受けて協力を申し出ている れいむが邪魔をしないように一旦ケースの中に入れて 親まりさを真っ二つに切断しようと左手で身体を抑えつけて包丁を突き立てる しかし、ぐねぐねと暴れるのでなかなか刃を立てることができない 「危ないから動かないで! 動くと余計痛いよ!」 「むじゃいうなああああああああ! までぃざばまだじにだぐないいいいいいいい!」 「お、おねーさん! うごけないようにあんよをやいたらどうかしら・・・」 「あんよを焼いちゃうの?! ちょっとそれは・・・」 「でもこのままじゃおねーさんがけがをしてしまうわ・・・ むきゅん! たぶんだいじょうぶよ! どうせすぐしんじゃうし!」 「そっかー・・・ ごめんね、ちょっとだけ我慢してね!」 「ふざけるなあああああああああああああああああああああ!」 フライパンを強火で一気に過熱する 数分間加熱されたフライパンは油を敷いていないのに白い煙が立ち上り焦げくさい臭いがする あんよがこびりつかないようにサラダ油をたっぷりと注ぐ 「やべろおおおおおおお! はなぜええええええええええ!」 「ごめんね・・・ 悪いのは全部私だから・・・ ごめんね!」 持ち上げるとおしりを左右にに振って暴れるまりさ 両手で掴んで無理やりフライパンの上へと押し付ける 「ゆっ・・・・・ゆぎぃっ! ゆびょお! ゆんやああああああああああああああああああ! いぢゃいよおおおおおお! いぢゃいいいいいいいいい! ぐるじいいいいいいいいいいいい! あぢゅいいいいいいいいいい! までぃざのあんよざんがあぢゅいよおおおおおおおおおおお!」 普段の憎たらしい顔からは想像できないような苦痛にゆがんだ表情で泣きわめくまりさ 油に浸かったまりさのあんよから水分が奪われてゆき、小さい粒が弾けるような小気味よい音を立てる 身体をのーびのびさせて抵抗するものの、しっかりと抑えつけられているため逃れることはできない 「だぢゅげぢぇえええええええ! おでえええええええざあああああああああん! までぃじゃいいごにじゅりゅがらゆるじでぐだぢゃいいいいいいいいいいい! ぼんどうじあぢゅぐでぐるじいんでずうううううう! だずげでぐだぢゃいいいいいいい!」 「ごめんね! ごめんねったら!あばれないでよ! ねぇぱちゅりー!? 全然動くんだけど!?どうなってるの?」 「わわわわわからないわ! たぶんやいてるのがあんよだけだからよ!」 「えええ!? じゃあ他の部分も焼けばいいの!? もっと焼けば動かなくなるの!?」 「ゆぎいいいいい! あぢゅいいいよおおおおお『プッシャアアアア!』おおおおおおお!!!」 「いやああああ! 危ないいいいいいいいいいい!」 まりさが失禁してしまったために油が盛大に跳ねる おねーさんは軽くパニックになってしまい、まりさの後頭部を抑えるとそのまま顔面をフライパンに押し付けた 「ぎょぼおおおおおおおおおおおおおお! おぼおぼおぼげえええええええええええ! ゆびゅうううううう! ゆびぎゃああ! あぢゅい! あぢゅ! ゆべげえええええええええええ!」 「いやあああああああ! どうなってるのよおおおおおおおお! ぱちゅりー助けて!」 「むぎゃあああああああ! ぱちぇにいわれてもむりよおおおおおおおお!」 既に油のほとんどが蒸発しており、辺りには焦げくさい臭いが充満する 落ち着きを取り戻したおねーさんはフライパンからまりさを引き離そうとするがなかなか離れない やっとの思いで引き離すとべりべりと顔面の皮がはがれおち油をたっぷりとすった中身が露わになる 両目は熱で膨張したのか破裂していて、唇も剥がれて歯茎が露出している 「ごめんなさい・・・ こんなに苦しませる筈じゃなかったのに・・・」 「ゆげ・・・げ・・・ゆげげ・・・」 「までぃざあああああああああ! ゆっくりよぐなっでね!? ぺーろぺろ!」 もはや原形をとどめていないそれに、れいむは傷口をふさごうとぺーろぺろをしようとする しかし、透明なケースに阻まれて見えない壁を必死にぺーろぺろするというおかしな行動になってしまう 「ゆぎぃ! ゆぎぎぎぃ! ゆげげげえ!」 「ごめんね・・・ 今楽にしてあげるからね!」 おねーさんはまりさを持ち上げるとその身体にかぶりついた 「もごもご・・・おげぇ! むぐううううう! もごもごおおおおおお!」 「お、おねーさんだいじょうぶ・・・?」 「ゆぎっぴろげぴゃあああああああああああああああ!!!」 「やべろおおおおおおおおおお! でいぶのまでぃざぼむーじゃむじゃずるなああああああああ!」 油をたっぷりと含んでいるため食べ心地は最悪 おまけにさんざん苦しませたので甘みが増しており、胃を鷲掴みにされたような衝撃が襲う まりさの上げる奇声は次第に静かになってゆき、しばらくするとうめき声にか聞こえなくなる 「うげええええ・・・ だめだ・・・気持ち悪い・・・」 「むりはきんっもつ!よ! のこりはあした食べましょう!」 「だめだよ・・・ そんなことしたら余計長く苦しんじゃうから、今ここで全部食べるよ・・・もぐもぐ!」 「だべるなああああああああ! でいぶのまでぃざぼだべるなああああああああ!」 あんよから食らいついて半分ほど食べきったところでまりさの中枢餡まで到達する 中枢餡は一定の間隔で鼓動しており、その様子は心臓のそれを思わせた 「ううう・・・これ食べなくっちゃいけないんだよね・・・」 おねーさんは肉で言うホルモン系の部分が大の苦手で、内臓の類は一切手をつけないタイプだった そんな彼女からしたら、餡子とはいえゆっくりの生き胆を生で食らうのにはハードルが高すぎる 「でも・・・責任はとるよ! いただきます!」 「ごべあがあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」 意を決して中枢餡にかぶりつく 口の中に外側の餡子とは違うねっとりと絡みつくような甘さが口に広がる まりさは尋常ではない断末魔をあげてようやく絶命することができた 「もごごご! もげおげえええ! もごもご・・・ごっくん!」 「おねーさん! よくやったわ!」 十分ほどかけてまりさを完食したおねーさん 後には皮と髪の毛とお飾りのお帽子だけが残された 22 「までぃああああああああああ! どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおお!?」 「おどうじゃああああああああん! おどうじゃんがしんじゃっだのじぇえええええええ!」 「「「「ゆんやああああああああああああ!」」」」 家族の大黒柱を失って悲しみにくれる一家 その中から一匹の赤まりさを取り出してまな板の上に乗せる 「ゆぴいいいいいいい! はなしちぇえええええええ!」 「だいじょうぶだよ・・・ すぐに楽にしてあげるからね・・・」 おねーさんはすりこぎを取り出すと、赤まりさに向かって振りおろした 狙いがわずかにそれてしまい身体の半分だけを潰してだけで絶命させることができなかった 「ゆぎょぎょぎょごおおおおおおお! いぢゃいぢょおおおおおおおおお!? おべべがびびゃびいいいいいいいい! おがあぢゃああああああああああ!」 「あ、え、どうしよう! どうすればいいのぱちゅりー!?」 「はやくのこりもつぶしてらくにしてあげなさい! そうしないといつまでもくるしんでしまうわ!」 「わ、わかった! ごめんね! ごめんね! ごめんねええええええええええ!」 何度も何度もすりこぎを叩きつけ、まな板の上にはぐずぐずになった餡子とお飾りの残骸が残された 「でいぶの! でいびのがわいいおじびじゃ! おじびじゃばばばばばばばば! ゆひひっ!」 「ゆわわわわ・・・ おきゃあしゃんがおかしきゅなっちぇるのじぇ・・・」 「「「ゆんやあああああああああああああ!」」」 ケースの中では目の前でおちびちゃんを殺されたれいむが軽く発狂しかけており 残りのおちびちゃんは恐怖におびえてひたすら泣き続けている 唯一、癇癪まりさだけが正気を保っていた 「どうしよおおおお! これじゃあ余計にくるしませちゃうよおおおおお!」 「むきゅん! しかたないわ! いっそのことふらいぱんでやいてしまいましょう!」 「で、でもぉ・・・・それじゃあさっきみたいに・・・」 「たっぷりとあぶらをしけばもんだいないわ! きっとくるしまないでそくしするはずよ!」 言われたとおり、油をたっぷりと流し込んで強火で加熱する ぎらぎらと煮えたぎった油はさながら地獄の釜と言ったところだろうか その中へ一匹ずつ菜箸で挟んで投入していく 「やめちぇえええええええええ! ゆっぐぢでぎにゃい! ゆっぐじゆっぐじいいいいい!」 ボチャン! 「ゆびぃ!? ・・・ぴぎゃあああああああああああああ! ぎゃあああああああああ! あぢゅいいいいいいいい! あんびょぎゃかりゃぢゃがおべべがいぢゃいいいいいい!」 「やめちぇえええええ! れいみゅまだじぇんじぇんゆっぐぢじでにゃい! ゆっぐぢじじゃいいいいい!」 ボチョン! 「ゆぎょおおおおおおおおお! おぎゃあじゃ! おどうじゃ! だじゅげじぇええええ! いぢゃ! あぢゅ! あぢゅいいいい! おぎゃあじゃ! いぢゃあああああああ!」 「おねーしゃん・・・ おにぇがいぢゃよ・・・ れいみゅいいこにすりゅかりゃ・・・ こりょさにゃでにぇ・・・?」 ボベチョ! 「ああああああああああああああああああ! ああああああああああああああああああああ! あじゅううううう! ひぢゃいひぢゃいい! ごばごばばあああああああああ!」 「でいぶのがわいいおじびじゃんがああああああああああああああああああああ! おでええええざあああああああん! でいぶがわるがっだがら! あやばりまずがら! おじびじゃんぼだずげであげでぐばばびいいいいいいいいいいいいいいいいい!」 加熱しすぎてしまった為赤ゆ達は余計に苦しむ羽目になってしまう 油の中で苦しそうにうねうねと蠢くおちびちゃん達 灼熱地獄から逃れようとして身体を動かすものの壁際までたどり着くことはできない ぱちゅりーは油に入れれば直ぐに即死すると言っていたが、そんなことは無かった まりさ同様死ぬまでに時間がかかり長く苦しむことだろう 「ぱちゅりいいいいいいいいいいいい!? 皆苦しんでるけど大丈夫なの?」 「そんなはずは・・・ むぎゃん!わからないわ!」 「でいぶのおじびじゃん! ゆんやああああああああああああ!」 口や目から油が侵入して呼吸することすらままならない 髪の毛やお飾りは熱で変形して原形をとどめておらず、外皮はこんがりときつね色に変わり始めている 高温で揚げてしまった為に中枢餡まで熱が通らず、いまだに死ぬことができない 「ひぎゃい! ひぎゃ! おぎゃじゃ! ひぎゃああああああ! ひっぎいい! ひぎゃい! あ、んぎょ!うぎょははひ! あんひぎょみげひゃぎいいい!」 「おへーはん! ひはひほおおお! ひはあっははあひひいいいいいいいい! おへはいははははふへええふははひいいいい! おへえはああああああん!」 「ゆぎょ! ゆゆがああああ! おぎゃあざあああああああああ! おぎゃざ! ゆがあああああ! ゆぎょお!ゆぎょ! おぎゃあざあああああああああ!」 舌に熱が通って呂律が回らないのかまともに喋れていない 菜箸で一匹ずつ取り上げて皿の上に置く こんがりとした揚げ饅頭が三つで仲良く並んだ ついでに先ほど潰したおちびちゃんの残骸をのせて一応料理らしくはなった 「むきゅぅ・・・ それはぱちぇがたべるわ・・・」 「いいの? おねがいするよ・・・私さっきのでお腹の調子がおかしくなってて・・・」 その提案を快諾するおねーさん すでに胃袋にはまりさがパンパンにつまっているのだ これほどありがたい申し出はないだろう 「むぎゅううううう・・・ おちびちゃんたちごめんね! はーみゅはみゅ!」 「ゆぎぃ・・・ いじゃい・・・ いじゃ『もぐちゅ!』・・・もっじょ・・・ゆっぐじ・・・」 あつあつのそれを口に含んで一気に噛み砕くぱちゅりー なかから程良く温まった体液が噴出し口の中に広がってゆく それは今で食べてきたどんなものよりも甘く、甘美なものだった 「はやぎゅ・・・でいびゅも・・・ごろじで・・・」 「まりじゃも・・・まりじゃもごろじじぇ・・・」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおお!? しんじゃっだらゆっぐぢでぎないでしょおおおおおおおおおお! おじぢじゃんだじゆっぐぢだよ!? ゆっぐぢぢでいっでね!! ゆっぐぢゆっぐぢいいいいいいいいいいいいいい! どぼじででいぶのおじびじゃんがごんなべにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい! ゆひひひひひひひひ!」 残りの赤ゆっくりも早く自分を食い殺すように懇願する れいむは我が子の死を受け入れられずに半狂乱になって叫び続ける 「ゆげええええええ・・・ なんでこんなにおいしいのにゆっくりできないのかしら・・・」 「「はやぎゅううう・・・ はやぎゅごろしちぇえええ・・・・」」 「わ、わかったわ! いまふたりともらくにしてあげるから!」 残りの二匹を同時に口に含んで同時に噛み砕く さっきの二倍の量の体液が溢れて口からタラタラと漏れる 何とか飲み込もうとするが、お飾りが仕えてなかなか飲み込むことができない 「もご!もごごごご!もごご! ごっくん・・・むぎゅ!エレエレエレエレ・・・」 「ちょ!ぱちゅりー大丈夫!?」 飲み込むと同時に内容物を吐き出してしまうぱちゅりー 白と黒が混ざりあったゲル状の液体を吐きだすと小刻みに痙攣し始めた 「大丈夫!?大丈夫ったら!? ねえ!?しっかりしてよぉ!」 半泣きになりながらぱちゅりーにオレンジジュースをぶっかけるおねーさん 意識は取り戻したもののぐったりとしているぱちゅりー 満身創痍の二人だが、まだれいむと癇癪まりさが残されているためリングアウトは許されない 23 「ごめんね! れいむちゃんはゆっくり逝かせてあげるからね・・・」 「おねーさん! 気をつけてね!」 「やべろおおおおおおおおおお! でいぶをごろずなああああああああああああ!」 れいむをシンクの中へと放り込み、高く掲げた包丁を振りおろして一気に絶命させようとするおねーさん 小細工をしても余計苦しませるだけだと悟ったので、多少は危険を覚悟しつつ絶命させやすい方法をとったのだ 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおおおお!? どぼじでまでぃざどがわいいおじびじゃんをごろじじゃっだのおおおおおお!!? おじびじゃんをづぐらぜだのはおねーざんでしょおおおおおおおおおおおおお!!」 「うぅ・・・ それは・・・」 「でいぶだぢだっていきでるんだよ! かけがえのないたったひとつのいのちなんだよ! ぞれなのに!どぼじでごんなひどいごどでぎるの!? おがじいよ!!まじがっでるよ!! おでーざんだって、がわいいがらおじびじゃんをづぐらぜだんでしょ!? かわいいおじびじゃんどゆっぐぢぢだがっだがら ごはんをむーじゃむじゃざせでぐれだんでじょ!? みんなみんなでいぶのだいぜづながぞぐだったんだよ! いのちだっだんだよ!!! ぞれをおなががずいだらむーじゃむじゃするなんでまちがっでるよおおおおおおおおお!!」 自らの死を悟ったれいむはおねーさんに向かって反論し始めた 命乞いをするよりも、理不尽に奪われてしまった家族の命の重さというものを訴えたかったのだろう れいむの反論はまだ続く 「でいぶだっでいっばいがまんじでぎだんだよ!? おぞどにでだがっだげどがまんじだよ!! くささんのうえでおじびじゃんどいっじょに おひるねしたりおうだをうだっだりじだがっだよ!! でぼ、おでーざんがゆるじでぐれながっだがら がんばっでがまんしたでしょおおおおおおお!? おじびじゃんどもっどあぞびだがっだのに べんぎょうずるっでいっであぞばぜでぐれながっだよねぇ!? でいぶにはやりだいごどがだぐっざん!あっだよ! もっどもっどゆっぐぢぢだがっだよ! でぼまでぃざもおじびじゃんぼおでーざんがむーじゃむじゃしじゃっだよ! もうなんじぼでぎないよおおおおおおお! ゆっぐぢでぎないよおおおおおおおおおお!」 そう、れいむは今まで沢山我慢してきたのだ お外にでてまりさと一緒に楽しく遊ぶおちびちゃん達を見ていたかった 草さんの上で一家そろってお昼寝したり、のーびのびしてみたかった かけっこをして元気いっぱいに遊ぶまりさのおちびちゃんが見たかった 楽しそうにお踊りを踊りながら歌うれいむのおちびちゃんの歌が聞きたかった それらは全て叶わずに、目の前に突き付けられたれたのは刃のように冷徹で残酷な現実だった 「おでーざんばでいぶのゆんぜいをだいっなし!にじだぜぎっにん!をどっでね! しゃざいどばいしょうをせいぎゅうずるよ!!! あまあまだぐざんどころじゃゆるざないがらね!? ぜぎにんどっでぎむをはだぜえええええええええええええええ!!!」 「・・・さいよ」 「ゆうううううううううう!? ぎごえないよ!? もっどはっぎりしゃべっでね!! あやまるんだったらどげざしでね!! おでこざんをゆがにこすり『うるさいよ!!!』ゆううううう!?」 「さっきから聞いてたらなんなの!! そんなこといってたら商売になんないでしょ!!」 「ゆぎいいいいいいいいい!? ぎゃくぎれするなあああああああああああ!!」 「こっちは商売でやってるんだよ!! あんたをゆっくりさせるためのボランティアじゃないんだよ!! 命? かけがえのない!? 大切な命!? なにそれ?おいしいの? 人間はあんたらゆっくりだけじゃなくて全ての生き物の命をもてあそぶようなゲスなんだよおオオお! 犬や猫なんて可愛がってても簡単に捨てて毒殺するし! 牛や豚なんて食う為に無理やり太らせてバラバラにしちゃう! 人間のじゃまなら徹底的に絶滅するまでいぢめる、殺す! 遺伝子だって都合よく組み替えるようなゲスだよおオオおお! ゆっくりだって例外じゃないんだよ! 人間の言うこと聞かない悪い子は加工所で潰しちゃうんだよ!」 「ゆがあああああああ!!! でいぶはわるいごじゃないいいいいいいい!!! じゃんどにんげんさんのいっでだごどはまもっでだよおおおおおおおおおおお!!! でぼ、おぞどでゆっぐぢする“るーるさん”じがおぞわっでないのに おうちにとじこめたのはおまえだああああああああああああああああああああ!!!」 「そんなのしらないよ!? 私が買ったんだから私の言うこと聞くでしょ普通!」 「なにぞれええええええええええええ!? ぞんだのむじゃぐじゃだよおおおおおおおおおおおお!!」 ついに開き直ったおねーさん れいむは反論の余地を失いぱちゅりーに助けを求めた 「ばぢゅりいいいいいいいい!!! だずげでよ! おなじゆっぐぢでじょおおおおお!? かけがえのないいのちをまもっでよおおおおおおおおおおおおおお!!!」 「むきゅん・・・ あなたが“かけがえのないいのち”なんていってもうすっぺらくきこえるだけよ ゆっくりあきれめて、おいきなさい」 「ゆぎゃあああああああああ!!! おじびじゃ! でいぶをだずげろゆっぐぢざぜろおおお!」 「ゆひいいいい! むりなのじぇ! まりしゃはひちょりでゆっくちしゅりゅかりゃ、おきゃあしゃんなんちぇしらにゃいよ!」 「ゆがああああああああああ!!! ふざけるなあああああああああああ!」 最愛のおちびちゃんにも見捨てられ怒りが沸点に達したれいむ こめかみのあたりからは餡子が噴出しており、穏やかではない 「こうなったのも全部私のせいだから! ごめんね!れいむちゃん!」 「ゆがああああああああああああああ! やべろおおおおおおおおおおおおおおおお!」 れいむに向かって真っすぐに包丁を振り下ろす 眉間の辺りに突き刺さり、そのままあんよへと貫通した しかし中枢餡は無事だったのか、れいむは包丁に貫かれたまま生きていた 「ゆぎょおおおおおおおお?! なにごで!?どぼなっでるのおおおおおおおお!? いぢゃい!いぢゃい!いぢゃいいいい! でいぶのおがおが! でいぶのおおおおおお!!! ごおごおおおおおお! でいぶのおがおおおおお! でいぶのでいぶのおおおおおおおお!?」 「ひいいいいいいいい! ぱちゅりー!? これどうすればいいの!? 助けてよ!!!」 「むきゅううううううううう!? そんなのしらないわ! おねーさんがなんとかしてちょうだい!!」 「ゆんやああああああああ!!! おぎゃあじゃああああああああああああ!!!」 完全にパニックったおねーさん れいむのあんよにかぶりつく 「えーい!ままよ!がぶり! むじゃああああむじゃあああ! もぎゅもぎゅううううううう!」 「ゆぎいいいいいいいいい!? ゆぐぢいいいいいいいいいいいいいい!!」 「むぎゃあああああ!?おねーざん!? おじづいでね!? あぶないわよ!?」 頭に血が上ったおねーさん 暴れるれいむを食い続ける 「ガツガツ!むしゃむしゃ! ・・・うっ おげええええええええええええええええええ!!!」 「お、おでええええええええざああああああああああ・・・うっっぷ!エレエレエレエレ!」 胃が限界に達したのかついに中身を吐き出してしまった それをみてもらいゲロをするぱちゅりー ピンポーン! タイミング悪く来客を知らせるベルが鳴る 正常な判断ができないおねーさん 包丁片手にドアを開ける 「ちょっと!!! さっきから五月蠅いんですけど、いいかげんに・・・・ってなにそれ」 「ごめんなさい・・・ ごめんなさいいいいいいいいいいいいい!!!」 「でいぶを!! でいぶをだずげでぐだざいいいい!! おでがいじば・・・ゆげえええええええ! ゆごごごごげべっげべっげべええええええええええ!! ・・・・・ガクッ」 「エレエレエレエレ・・・ おでーざんぼゆどぅじであげべぐばばび・・・」 抗議に来たお隣に住んでいる女性の住人はおねーさんの姿をみて絶句した 洋服はこげ茶色の嘔吐物でぐちゃぐちゃに汚れ、血走った眼で包丁を掲げるおねーさん 包丁に突き刺さったまま助けを求めてながらタイミング良く絶命したゆっくりれいむ 脇に抱えたられたゆっくりぱちゅりーは白く泡立った中身を吐きだしている 「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」 苦情を言いに来た女性は何も言わないで帰って行ってしまった おねーさんはボー然と立ちつくしてその場で失禁した 24 「・・・こんなふうにガラスさんを割ったりしたら破片であんよが切れちゃうんだよー! みんなわかったかなー?」 「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」」」」 「それじゃあみんな! ぱちぇといっしょにふっくっしょう!しましょう!」 「「「「「はーい!」」」」」 一週間後、そこには元気に赤ゆっくりに授業をするおねーさんとぱちゅりーの姿が! なんとかあの後正気を取り戻したおねーさんはぱちゅりーを介抱して一命を取り留めることに成功した そもそもどうしてあんな酷いことをしてしまったのか、自分でもよくわからない 最初からぱちゅりーの言うとおりラムネを使っておけばよかったと思うが既に過ぎたことだ 後悔してもおそい 「それじゃあいいこにべんきょうしたこにはごほうびのあまあまをあげましょう!」 「「「「「あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」」」」」 「みんなひとりふたつづつだからねー! なかよくわけてねー!」 「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」」」」 現在、おねーさんの部屋にはれいむ種、まりさ種の他に ありす種ぱちゅりー種みょん種などの他の種族などもおり計五匹がおねーさんとぱちゅりーの授業を受けている 種類がバラバラなのは、同じ種族より違う種族を一緒に育てた方が教育しやすいとネットで知ったからだ 完全に和解した二人はそれぞれの持ち味を生かして、解りやすく覚えやすい授業を行っている 努力の甲斐あってか順調に教育は進んでいるようだ このままいけば金は無理でも銀バッチならとれるかもしれない 「ゆがああああああああああ! そのあばあばはまりざのなのぜ! ごっじによごぜええええええ!」 あまあまを貰う為にぱちゅりーの前に並んでいた赤ゆっくりの列に、一匹の子まりさが割り込んできた 例の問題児、癇癪まりさである 「よごぜええええええ! ばでぃざにあばあばをよごぜえええええ! ぜんぶだああああああ!」 「みんな! みてちょーだい! こんなふうにじぶんだけゆっくりしようとするゆっくりはゆっくりできるかしら?」 「ゆっくちできないよ! おなじまりしゃとしちぇはぢゅかしーよ!」 「れいみゅもこんなまりしゃとなんかいっしょにゆっくちしちゃくないよ!」 「きょれはひぢょい・・・なんちぇいにゃかもにょなにょかしりゃ!」 「むきゅぅ・・・ これがげしゅなのにぇ・・・」 「はぢをしるちょいいみょん!」 「そうだね! 自分勝手なわがままな子はお仕置きだね!」 おねーさんは癇癪まりさを持ち上げると、透明の平たい物を取り出した いびつに角ばった先端が鋭く光る 「これはさっきお話ししたガラスさんが割れたものです。 これであんよをひっかくと・・・」 「ゆぎぃ!? までぃぢゃのしゅんしょくのあんよしゃんがああああああああ!」 「あんよが傷ついてなかの餡子が漏れちゃいまーす!」 「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」」」」」 癇癪まりさは赤ゆっくりの教育道具として一役飼っていた 授業を妨害したりあまあまを奪おうと襲い掛かってくるがその度に返り討ちにあう ある時はライターで髪の毛を燃やされ、ある時は辞書を頭におとされて・・・ と、襲い掛かる度に授業の実験材料にされてしまうのだ 本ゆんは本気で妨害しているつもりだが、むしろ赤ゆの教育に役立っているので感謝したいくらいだ 「はーい! あまあまを食べたらおひるねしてゆっくりしようねー!」 「「「「「ゆわーい!」」」」」 「ゆがああああああ! いぢゃいいいいいい!」 喚く癇癪まりさは放っておいてお昼寝の準備をする 致命傷ではないので後で治療すればまた元気にゲスいセリフを吐くだろう これからも長い間、教材として頑張ってもらわなければならないのだからこれくらいで死なれては困る おねーさんはゆっくりの扱いにだいぶ慣れてきたようだ 「ねぇ、ぱちゅりー?」 「むきゅん? なにかしらおねーさん」 赤ゆっくりを寝かして、癇癪まりさを治療し終えたおねーさんは小さい声でぱちゅりーに呼びかけた 「これから行きたいところがあるんだけど一緒について来てもらえる?」 25 「次の方、どうぞ」 「・・・お兄ちゃん?」 やって来たのはゆっくりクリニック おねーさんはぱちゅりーの健康診断という名目で兄に会いに来たのだ 「全く・・・私用で顔を出すのはやめろって言っただろ」 「今日はぱちゅりーの健康診断ってことで来てるからいいでしょ でね、お兄ちゃん・・・ついでにお礼を言いに来たんだけど」 「悪いが今は勤務中だ。 プライベートなことは後にしてくれ」 「はぁ・・・相変わらず融通利かないんだね・・・まぁ、いいや ぱちゅりーのことありがとね。 おかげでうまくやれそうだよ」 「そうか・・・ とりあえずその書類に目を通しておいてくれ 俺は内容物の採取の準備をしてくるから、その間にこれをなめさせておいてくれ」 「これは?」 「ラムネだ。 ゆっくりに舐めさせると『眠気を催してぐっすりと眠ってしまいます』・・・・」 「でしょ? お兄ちゃん」 「・・・・知ってたのか。 書類読んでおけよ」 兄はそう言って奥へと行ってしまった 「むきゅう・・・もうちょっとすなおにおはなしすればいいのにね」 「しかたないよ・・・昔っからああだもん」 「むきゅぅ? そうなの?」 「人前だとあんな風に他人みたいな話し方しかしてくれなかったんだ・・・ あの態度が好きになれなくて、気まずかったからあんまり近くに寄らないようにしてたんだよ ホントはもっと仲良くしたかったんだけどね」 人前では他人行儀な態度をとる兄 そのくせ、家で二人っきりの時はふざけた態度で接してくる それは交通事故で両親が死んで家族が二人っきりになっても変わらなかった そんな兄と関わるのが嫌になって自然と距離を置いて行くようになった 思えばこのことを誰かに話したのは初めてかもしれない 兄のことを誰かに相談するのは気が引けた したとしても悪口ばっかり言って素直に思っていたことは話せなかっただろう もしかしたらゆっくりのぱちゅりーだからこそ正直に話せたのかもしれない 「おにーさんはおねーさんにきらわれるのがこわかったのよ、きっと」 「え? 嫌われたくなかったら普通はもっと仲良くしてくれてもいいんじゃないの?」 「むきゅん! すかれたいひとにはなかなかすなおになれないものよ! とくに、ほかのひとのまえではね」 「え? よく解らないんだけどどういうことなの?」 「せけんていというやつもあったんじゃない? おねーさんとちがってえりーとさんみたいだし」 「ねぇ・・・それってどういう意味なのかな?」 「むきゃ! ぱちぇはおもったことをいったまでよ!」 「・・・・・・読み終わったか?」 兄が戻って来た ずれたメガネを左手の中指と人差し指で直している 「あ・・・ごめんなさい。 まだです」 「なら早くしろ。 気になることがあれば書いておけ こいつには向こうでラムネを舐めさせておく」 「うん、わかった・・・お兄ちゃん?」 「・・・・・」 「ホントにありがとね」 「・・・・・」 「・・・・・」 「・・・一つだけアドバイスだ」 「・・・何?」 「命は大切にな」 兄はそう言うとぱちゅりーを抱えて行ってしまった 「むきゅん・・・やっぱりすなおじゃないのね」 ぱちゅりーがぼそりと呟いた 終 あとがき ここまで読んでいただいてありがとうございます 本当なら前後篇で二分するはずだったんですが 気付いたら三分割になってしまいました・・・すみません 今回はブリーダーものということで 人間による身勝手な命の価値基準というのがテーマでした 当初はオチをゆっくり一家の自滅にしようとしたんですけど 書いているうちに・・・どうしてこうなった というわけでここまでお付き合いいただきありがとうございます 次回からはなるべく短めにまとめて行こうと思っています では 書いたもの anko2410 さくのなかとそと anko2428 はんせいしてますごめんなさい anko2441 ありすはありす anko2469 にくたいげんご
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2544.html
『いのちはたいせつ 前篇』 36KB 虐待 日常模様 妊娠 家出 共食い 番い 飼いゆ 野良ゆ 姉妹 赤ゆ 子ゆ ゲス ペットショップ 現代 愛護人間 虐待人間 独自設定 うんしー なかとそとの人です はじめに この作品は・・・ 人間が迷惑行為に及ぶシーンがあります 通常種のみ登場します 三部構成のため非常に長いです 虐待が行われるのは中編の終盤からです 以上の点に注意してお読みになるようお願いします 1 家賃月四万五千円 キッチンとユニットバスつきの賃貸マンション 居住スペースとなる場所には柵やゆっくりハウスなどが置かれ手狭になっている その中で一人の女性が腰に手を当て「よし」とつぶやいた 彼女はこれからゆっくりブリーダーとしての第一歩を歩もうとしているのだ この世界に突如として現れた不思議生物ゆっくり 我が国にしか存在しないこの奇想天外な生き物は世界中が注目している いまやゆっくりペット業界の需要はウナギ登り その勢いはとどまることを知らない そんな状況なら一攫千金あてようと新規参入する人がいるわけで おねーさんもそんな中の一人だった 彼女は人語を喋り、中身がお菓子でできたゆっくりが大好きだった 笑顔が素敵なれいむ、元気なまりさ、都会派なありす、森の賢者ぱちゅりー・・・ ゆっくりたちの微笑む顔を思い出すだけで小一時間は夢想にふけることができる ゆっくりの一家が駅前の広場などでお歌を歌っていると、ついコンビニで買ったお菓子を差し出してしまう あまり褒められた行動ではないとわかってはいるが本能で動いてしまうのだ もし、ゆっくり達と共に暮らしておかねが稼げればこんなに幸せなことはない こつこつとアルバイトをしてためたお金で飼育設備を整え 図書館やネットで必要な情報を集めた やることはすべてやった。 準備は万端。 何か不穏なフラグが立っているような気がするが これから始まるのは悲劇や喜劇なのではなく、偉大なサクセスストーリーなのだ と、少なくとも彼女はそう思っている 「さぁてっと・・・ さっそくれいむとまりさに起きてもらうかな」 おねーさんが目をやった先には、密封されたプラスチックケース 中にはコールドスリープさせられているれいむ種とまりさ種が一匹ずつ入っている これから繁殖させるために加工所で買ってきた物だ 「じゃあ・・・ れいむ、まりさ・・・ゆっくり『ピンポーン!』・・・はぁ・・・なんなのよ、もう」 箱を開けようとした途端、チャイムがけたたましく鳴り響いた 軽く出鼻をくじかれたような気分だ 『ピーンポン!ピンポン!ピーンポーン!』 「はいはい、いまでますよ~」 何度もしつこく鳴らされる呼び出し音に若干イライラしながら、一抹の不安が頭をもたげる せっかくこんな大切な時に一体何の用だろう 宗教や新聞の勧誘だったらいやだな 重い気持ちで扉を開けた 「よぉ! おっす、おらお兄さん! 元気にや『バタン!』・・・」 あの黒ぶち眼鏡・・・間違いない、兄だ 最悪だ、せっかくの船出が台無しだ 自転車で日本一周しようと出かけた瞬間、家の目の前でトラックに轢かれたような気分だ ドンドンドンドン! ドンドンドンドン! 奴はしつこく扉をノックする 近隣の住民に迷惑がかかる前にさっさと追い返そう 毅然とした態度で臨めば追い返せるはずだ、多分 「さっさとかえれや! このうじむしげじげじまだらうんこ野郎!」 「むきゅん、 なんてげひんなにんげんさんなのかしら・・・」 「こんなんでも俺の妹なんだ。 勘弁してやってくれ」 へらへらと笑っている兄の腕の中には、憮然とした表情でこちらを見ている金バッチをつけた一匹のパチュリーがいた 2 「せっかく可愛い妹を心配して実の兄が訪ねてきたというのに、お前ってやつは・・・」 「余計なお世話です。 さっさと帰ってください」 「おいおい、兄弟なのに敬語はよそうぜ。 まるで他人みたいじゃないか」 「ええ、他人ですのでなるべく早くお引き取りお願いします」 「ははは、こやつめ。 ツンデレというものがまるで分かっておらぬ」 「むきゅん・・・なんなのかしら、このちゃばん」 飼育設備で狭くなった部屋の隅っこで小さくまとまり紅茶をすする二人と一匹 彼女にとって最も忌むべき存在であり、唯一の家族である兄は一向に帰る気配はない 長々と下らなことを喋って居座る気満々である 「お願いですから帰ってください。 帰らないのなら私が出て行きます」 「まぁまぁ、そう熱くなるなって。 これからブリーダーとしての人生を歩もうとするお前に素敵なプレゼントを持って来たんだからよ」 「要りません。 帰ってください」 「いや、帰らないね。 お前がプレゼントを受け取るまで帰らないね」 「・・・はぁ。 そのプレゼントっていうのはなんなんですか?」 「そこのぱちゅりーだよ」 「・・・え?」 眉間にしわを寄せてパチュリーの方を向く ぱちゅりーは二人のやり取りなど全く意に介せずとでも言うかのように、紅茶の香りを楽しんでいる 「だから、そのぱちゅりーをお前にやるって言ったんだよ」 「・・・要りま『だまれ』・・・はぁ!?」 「このまま放っておいたらお前は絶対に失敗する。 そうならないための保険だ、保険」 「ふざけんなっ!!! なんでやるまえから失敗するとか決めつけてんの!?」 「まぁ、だてにお前の兄貴やってるわけじゃないけんね。 どうなるかくらい解るわボケ」 「帰ってよ! もうあんたの顔なんて見たくないんだよ!」 兄からの心ない言葉に思わず声を荒げる 胸の奥が何かで締め付けられるように苦しい 「勘違いしてるみたいだから一つ言っておく これはお前の為じゃなくてこれから生まれてくる赤ゆっくりの為だ」 「・・・・・何が言いたいの?」 「早い話、お前に育てられた赤ゆっくりは直ぐにゲス化して売り物にならなくなるってことだ 売り物にならなくなったゆっくりの末路はお前もしってるだろ? 加工場で食品やゆっくりフードに加工されてぐしゃぐしゃにされちゃうんだぞ! 命はたいs『ばちゃ!』あっっっっっっづううううううう!!!」 おねーさんは紅茶の入ったティーカップを投げつけた 茶色い半透明の液体が顔面にぶちまけられ、兄は両目を抑えてのた打ち回った 「おめめが! おめめがあじゅいいいいいいいいいいいい!」 「もういいでしょ!? さっさと帰ってよこのバカ兄貴!!!」 「うわあああああん! もうこねえよおおおおおお!」 泣きながら逃げてゆく兄を見送るおねーさん 上がっていたテンションは急降下し暗くどんよりとした気分になってしまった 「まったくすなおじゃないのね」 紅茶を飲み終えたぱちゅりーがぼそりと呟いた 3 「いい? あなたはそこでじっとしててね」 「・・・ゆっくりりかいしたわ」 「あのバカになに吹き込まれたかしらないけど、勝手なことしないでね」 「・・・むきゅん。 まるでしんようされていない」 兄の置いて行ったぱちゅりーに念を押してれいむとまりさの入っているケースに手をかける 思わぬ邪魔が入ったが、これでようやく出発することが出きる 深呼吸して気持ちを落ち着けて、プラスチックケースの封をといた プシューーーーーーー!!! 中から勢いよく冷気が噴出して冷たい空気が両手に降り注ぐ 「ゆっくりしていってね!」 おねーさんは蓋をあけると不自然に微笑みながら言った 返事はない 「おねーさん・・・いいにくいのだけれど、こーるどすりーぷしてたゆっくりはすぐにはあいさつできないのよ」 「・・・そ、それくらしってるもん。 ちょっとふざけただけだもん」 ぱちゅりーに指摘されそっぽを向くおねーさん 前途は多難である 「ねぇ、この子たちどれくらいで目が覚めるの?」 「しばらくようすをみるひつようがあるわね。 って、ちょっとそのはこみせてもらってもいいかしら?」 「え? ・・・別にいいけど」 不意にぱちゅりーに尋ねられ、言われるがまま空になった箱を差し出す ぱちゅりーは箱に書いてあるロゴや説明文を目を細めて読んでいく 「むきゅ・・・ こ、これはひどい・・・」 「・・・え? どうしたの?」 「これにわがいようゆっくりじゃない! なんでこんなのえらんじゃったの!?」 「ええ!? 駄目だったの?」 「だめにきまってるでしょ! こんなせまいおうちのなかでにわがいようなんてそだてたら じゅっちゅうはっく、すとれすさんでげすかするわ!」 「ウソでしょ!?」 「ぱちぇはうそなんてついてないわ! それにしてもどうしてにわがいようなんてえらんだの!?」 「だって・・・ 元気そうで育てがいがあると思ったから・・・」 「むきゅぅ・・・ あたまがいたいわ・・・ まさかここまであんこのうなんてそうていのはんいがいよ・・・」 おねーさんは室内飼い用ではなく庭飼い用ゆっくりを選んでしまっていた 理由は先ほど自分の口で述べたとおり 庭飼い用は気温や天候の変化に耐性があり、外での環境に適応している しかし、自由に駆け回ることのできない室内ではストレスが溜まりゲス化しやすいのだ おねーさんは準備を始めているその時点ですでにフラグを立ててしまっていたのである 「ぱちぇがいなかったらこのことにきづきもしなかったでしょうね・・・」 「・・・はい。 すみません」 おねーさんは正座をしてぱちゅりーの小言を聞く 二人の間の力関係はすっかり逆転してしまっていた 4 「「ゆっくりしていってね!!!」」 「私が飼い主のおねーさんよ! ゆっくりしていってね!」 「むきゅん、ぱちぇはぱちぇよ。 ゆっくりしていってね」 目を覚ましたれいむとまりさがお決まりの挨拶をした 笑顔で挨拶を返すおねーさん とりあえず形だけの挨拶で済ますぱちゅりー 既に二人の間には温度差が生じていた れいむとまりさは挨拶をすますと辺りをきょーろきょろと見渡しはじめた しばらくして探しているものが見つからないのか、不安な顔でおねーさんに尋ねた 「ゆぅ・・・ ここはどこなの? くささんもはなさんもはえてないよ?」 「なんだかゆっくりできないよぉ・・・ れいむたちはどこにいればいいの?」 先ほどぱちゅりーが指摘したとおり、二匹は早速この住環境に不安を抱き始めたようだ おねーさんはあわてて説明する 「ご、ごめんね! おねーさんのお家は狭くて二人にはここで生活してもらうことになるの・・・」 「ゆうううう!? じゃあくささんのうえでおひるねも、ぴょんぴょんもできないのぉ!?」 「ゆんやあああああ! こんなせまいところじゃゆっくりできないよおおおおお!!」 「ああ、もぅ・・・ ほんとに、ごめんね・・・ ごめんね」 「・・・むきゅん。 ちょっといいかしら」 泣き出しそうな二匹を前にうろたえてばかりで何もできないおねーさん その間にぱちゅりーが割って入った 「れいむ、まりさ。 よくきいてね。 さいきんれみりゃがひんっぱん!にもくげきされるようになったわ もしおそとでせいかつしてたられみりゃにみつかって、すぐにむーしゃむしゃされてしまうの だからこれはしかたのないそちなのよ。 ゆっくりりかいしてね」 「ゆぅ・・・ れみりゃのせいならしかたないね・・・」 「ゆっくりりかいしたよ・・・ れいむもしにたくないからぱちゅりーのいうとおりにするよ」 なんということでしょう・・・ ぱちゅりーのでまかせをすっかり信じ込んでしまったではありませんか これにはおねーさんも大喜び 「よかったぁー! これで一安心だね! じゃあれいむちゃんとまりさちゃん! さっそくすっきりーしようか!」 「・・・・・・・は?」 「お、おねーさん?なにいってるの? まりさはりかいふのうだよ?」 「ゆぅ? ねえねぇぱちゅりー・・・このにんげんさんあんこのうなの?」 目が点になる三匹 ゆっくり達とは対照的におねーさんは自信満々だ 「だってすっきりーしたらおちびちゃんができるんだよ!? おちびちゃんはゆっくりできるんだよ! 皆知ってるでしょ?」 「むぎゅぅ・・・だめだわこのひと、はやくなんとかしないと・・・」 まるでどこぞのしんぐるまざーのような言い分に呆れかえるぱちゅりー れいむもまりさもドン引きである 「まりさはまだれいむとはしりあったばかりだからすっきりーするつもりはないよ」 「れいむもだよ。 しらないゆっくりとすっきりするなんてやりまむびっちさんだよ」 「・・・え? 二人とも初対面なの?」 「・・・そういうもんだいじゃねーから」 ぱちゅりーはゆっくりらしからぬ物言いで突っ込みを入れた 5 それから数日後 ぱちゅりーの助言もあり何とかれいむとまりさを仲良くさせることに成功したおねーさん れいむの額に生えた茎には五匹の実ゆっくりが安らかな笑みを浮かべて鈴なりになっている まるまると大きく肥えた実ゆは、ふるふると震え今まさに生まれようとしているのだ 「ゆーん! とってもゆっくりしたおちびちゃんだねー! まりさはまちきれないよぉ!」 「おちびちゃんたちゆっくりしないではやくうまれてね! うまれたられいむがおうたをうたってあげるよ!」 「うふふふふ、そんなに急かさないの!」 和気あいあいと盛り上がるれいむとまりさとおねーさん ぱちゅりーは少し離れておねーさんのことを冷めた目で見ていた 「ねぇ、おねえさん。 ちょっといいかしら」 「ん? なぁにぱちゅりー?」 「ひとつちゅうこくしておくわ。 このままいったらあのにひきもうまれてきたおちびちゃんもまちがいなくげすになるわ」 「なんでわかるの? まだ生まれてもいないじゃない」 ぱちゅりーは真剣に話したが、有頂天になっているおねーさんは聞く耳を持たない 「うまれてなくてもわかるわ! おねーさんもあのふたゆもきっとおちびちゃんをあまやかすわ!」 「そんなこと言われても・・・ どうしてそんな自信満々に断定できるの?」 「おねーさんをみてたらだんってい!できるわ! いままでしてきたことをおもいだしてみなさい!」 「そんな怒らないでよォ・・・」 今までおねーさんがしてきたこと・・・ ご飯が足りないと言われればゆっくりフードを山のように盛って与え 柵が邪魔だと言われれば部屋を自由に行き来できるように撤去し お家が狭いと言われれば新しいお家を買って与える・・・ 「なにも間違ったことはしてないとおもうけど・・・」 「むぎゅうううううう! あたまがわれそうにいたいわ・・・ と・に・か・く!!! あたらしくうまれたおちびちゃんはぱちぇがきょうっいく!するからそのつもりで」 「ええええ! ぱちゅりーが先生してくれるのぉ!?」 「そのつもりよ。 おねーさんじゃまともなことなにひとつおしえられそうにないからね」 「ありがとおおおお! ぱちゅりーって実はとってもいい子だったんだね!」 「・・・・・・」 「ゆぅぅぅぅ! うまれるよ! おちびちゃんたちうまれるよ!」 「はやくうううう! れいむのかわいいおちびちゃん!」 話をしているといつの間にか出産の時を迎えたおちびちゃん達 茎の一番先に実っていた赤まりさがぶるるっと震えると、床に敷いていたまりさのお帽子の上にぽとりと落ちた 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」 「「ゆっくりしていってね!」」 「ゆっくりしていってね! ほらほら、ぱちゅりー! とっても可愛いよ!」 「むきゅ? はいはい、ゆっくりゆっくり」 「にゃんぢゃかこにょぱちゅりーゆっくちしちぇにゃいにぇ!」 「・・・・・・」 こんな調子で次々と順調に生まれ、まりさ種三匹れいむ種二匹の計五匹が無事に誕生した 「おにゃかしゅいちゃよおお! むーちゃむちゃしちゃいよおお!」 「おちびちゃんたちはこれをたべてね!」 れいむが額に生えていた茎を引き抜いておちびちゃん達に与える 茎を前にした赤ゆっくり達は大きく口を開けて茎を食べ始めた 「「「「「むーちゃ!むーちゃ! ちあわちぇー!!!」」」」」 食べながらしあわせーと叫び食べかすをまき散らしている そんな赤ゆ達をぱちゅりーはすかさず注意した 「おちびちゃんたち・・・ ごはんをたべるときはのみこんでからしあわせーするのよ じゃないとたべっかすがおっこちてにんげんさんがゆっくりできなくなるわ」 「ゆゆ!? なにいってるの!? しあわせーはゆっくりできるんだよ! そんなこともしらないの!?」 「ぱちゅりーはだまっててね! れいむのおちびちゃんたちはゆっくりしてるんだよ!」 ぱちゅりーの指摘に食ってかかる両親達 ここで譲歩してしまったらずるずるとよくない方向へと向かって行ってしまう 二対一にもかかわらず、ぱちゅりーは負けじと両親達を睨みるつけた お互いににらみ合ったまま動かず一触即発の空気が張り詰める 「ぱちゅりー・・・ 今日は生まれたばっかりだから大目に見てあげてね」 「そう・・・ おねえさんはそれでいいのね」 おねーさんが優しく語りかけると、ぱちゅりーはため息をついて両親達から視線をそらした 6 「それじゃあいまいったことをふくっしょう!してみてちょうだい」 「まりしゃはにんげんしゃんをゆっくちさせましゅ!」 「れいみゅはおちょくじちゅうにしあわせーしません!」 「まりちゃはかっちぇにおしょちょにでましぇん!」 「れいみゅはにんげんしゃんがゆるちちぇくれりゅまぢぇ、しゅっきりーしましぇん!」 「・・・まりしゃはにんげんしゃんのいうこちょをきくのじぇ」 ぱちゅりーの授業を受ける赤ゆ達は何度も同じことを復唱させられていた こうすることで、餡子に人間さんとの付き合い方やルールを記憶させて行くのだ やる気のない子にはぱちゅりーから厳しい喝が入れられる 「まりさ! やるきないの!? ちゃんとおおきなこえでいいなさい」 「ゆぅ!? まりしゃはにんげんしゃんのいうこちょをきくのじぇ!」 「それでいいのよ。 さぁ、おちびちゃんたちあとじゅっかいふくっしょう!するわよ」 「「「「「ゆえええええええ!?」」」」」 多少厳しすぎるような気もするが、こうでもしないと社会性というものは身につかない 経験上ぱちゅりーはそのことを知っていた 「ゆうううううう! どうしてまりさのおちびちゃんたちがこんなことしなくちゃいけないのおおおおお!?」 「もっとゆっくりさせてあげてよおおおお! おちびちゃんがかわいそうだよおおおおおおお!!」 柵の中に入れられた両親達はそのやり取りを見て文句を言っている 庭飼い用だったため、お家の中での生活の仕方を教わって来なかった親ゆっくりは 赤ゆ達が受けさせられているぱちゅりーの授業が心底不満でしょうがなかった どうしてこんなにゆっくりできないことを可愛いおちびちゃんにさせるのだろう ぱちゅりーへの不満は直接本ゆんには向かわず、おねーさんへと向けられる 「おねーざん! どぼじでごんなごどずるのおおおおおお!?」 「ごごがらだじでね! おじびじゃんだじどあぞばぜでねえええ!!」 「で、でもぉ・・・ 今はお勉強の時間だから・・・」 授業の邪魔になるからといって両親を柵の中に閉じ込めたのはぱちゅりーの指示によるものだ こうでもしないと授業に乱入して赤ゆ達に好き勝手させてしまうので仕方なくおねーさんはその指示に従っていた 「ごんなのぜんぜんゆっぐじでぎないよおおおおお!」 「おねえざんはれいむだじのごどがぎらいなの!? だがらごんないじわるずるの!?」 「ご、ごめんねぇ・・・ だめなおねーさんでごめんねぇ・・・」 半泣きになりながら必死に訴える親ゆっくり そんな親ゆっくりに、おねーさんはその場しのぎの謝罪を繰り返していた 一方、授業を受けている赤ゆ達にも変化が表れ始める 「やぢゃやぢゃもうやぢゃ! まりしゃ、おべんきょうにゃんきゃしちゃくにゃのじぇ! こんにゃこちょしちぇにゃいぢぇ、おきゃあしゃんにしゅーりしゅりしちぇもりゃうのじぇ!!」 先ほどやる気のなかった赤まりさが駄々をこねて授業を完全に放棄してしまったのだ しかし、ぱちゅりーも甘くはない 毅然とした態度でこう言い放った 「それじゃあ、おちびちゃんはおべんきょうのあとのあまあまはぬきね。 ゆっくりりかいしてね」 「どびょじぢぇじょんにゃごぢょいうにょおおおおおおおおおおおおお!?」 授業の後にはほんのわずかではあるがあまーいお菓子がもらえることになっている これもぱちゅりーの提案で飴と鞭で授業に集中させようと言うのだ パサパサしたゆっくりふーどでは味わうことのないびっくりするようなしあわせー それを一度味わった赤ゆ達は我慢して授業を受けるようになる 「まりしゃもあみゃあみゃしゃんほしいのじぇえええええ!!!」 「それならきちんとおべんきょうすることね。 つぎにわがままいったらあしたもあまあまはおあずけよ」 「ゆぴいいいいいいいいい!? しょんにゃにょないのじぇえええええええ!!」 大慌てで授業に復帰する赤まりさ 何度も何度も狂ったように復唱する 「まりしゃはにんげんしゃんにょいうこちょきくのじぇ! いうこちょきくのじぇ! きくのじぇえええええええ!!!」 「おちびちゃんおちついてね。 ちゃんとしゅうっちゅう!するのよ」 「まりしゃはまりしゃは・・・あばばばばばばばばばばば!!!」 「これではじゅぎょうにならないわね・・・ おねえさん、このこをちょっとあずかっててもらえないかしら・・・」 「う?うん・・・ わかったよ・・・」 赤まりさをクールダウンさせるために、いったんおねーさんに預かってもらい ぱちゅりーは残りの赤ゆっくりに授業を続行する 「ゆわああああああああん! おねえしゃああああああああん! まりしゃはおべんきょうにゃんかしちゃくにゃいにょじぇえええええ!!!」 「でも、そんなこと言ってたら立派な飼いゆっくりになれないよ?」 「しょれにゃりゃあんっしん!しゅりゅのじぇ! まりしゃはいじゅれびっぐになっちぇおねーしゃんをちあわしぇーにしちぇあげりゅのじぇ!」 「へー・・・ 頼もしいじゃん。 期待してるよー」 「おおいにきたいしちぇるちょいいのじぇ! おねーしゃんしゅーりしゅり」 調子に乗った赤まりさはおねーさんの指にすーりすりをした その表情はとてもゆっくりしており、他の赤ゆ達はじっとおねーさんを見つめて授業どころではなくなってしまった 「む、むきゅん! おねーさん・・・ そのことあそんでたらほかのこまでしゅうちゅうできなくなってしまうわ あそぶんだったらどこかみえないばしょでしてちょーだい」 「あ、ごめんねー! 可愛いかったからつい・・・」 「つい、じゃないでしょおおおおおおおお! やるきあるのおおおおおおお!?」 「そんなに怒らないでよ。 私だって悪気があってやったわけじゃないし・・・」 「おねーしゃんをこまりゃせりゅなあああ! ぷきゅー!!!」 おねーさんの手のひらの上でぷきゅーをしてぱちゅりーを威嚇する赤まりさ ぱちゅりーはやれやれとかぶりを振って残りの赤ゆに宣言した 「きょうのおべんきょうはおしまいにしましょう。 いまからあまあまさんをくばるわ! もちろん、おねーさんとあそんでたわるいこはあまあまさんはおあずけよ!」 「「「「ゆわーい!」」」」 「ゆぴいいいいいいいいいい! まりしゃにょあみゃあみゃあああああああ!」 ぱちゅりーは被っていたお帽子から金平糖を取り出すと、それを二粒づつ赤ゆ達に配っていく 金平糖を口に入れた赤ゆは小さな瞳を輝かせてもみあげやおさげをピコピコさせて喜んでいる お預けを食らった赤まりさは大声で泣きわめきながら右へ左へとのた打ち回って悲しーしーをばら撒いていた 「ゆんやああああああ! まりしゃもあみゃあみゃたべちゃいのじぇええええ!! おねええええしゃああああああああん! あみゃあみゃちょうだいなのじぇええええ!」 赤まりさに同情の視線を向けるおねーさん ぱちゅりーはキッとおねーさんを睨みつけて牽制した 「そんな目で見ないでよォ・・・ 別にお菓子あげたりしないから・・・」 そう言いながらも、おねーさんは泣き喚く赤まりさが気になって仕方なかった 7 「ゆぴいいいいいいい! おねえしゃあああああああん!」 授業放棄であまあまをおあぜけされた赤まりさがおねーさんに泣きつく あれからこの赤まりさは度々授業放棄を繰り返し、その都度ぱちゅりーからお仕置きを受けている お仕置きといっても、貧弱なぱちゅりーのもみあげであんよをペンペンするくらいだったのでそれほど痛い訳ではないのだが・・・ 無論、あまあまもおあずけされ毎日のように姉妹たちがおいしそうにあまあまを口にする様子をおさげを咥えて見ていた ストレスでいーらいらした赤まりさは勉強に集中できずに癇癪を起すという悪循環に陥っている そんな赤まりさが逃げ場所に選んだのはやさしいおねーさんだった 「おねーしゃあああん! まりしゃちょしゅーりしゅりしてほしいのじぇええええ!」 「だ、だめだよ・・・ 今は勉強のお時間でしょ?」 「やぢゃやぢゃ! まりしゃはあんにゃちゅまらにゃいこちょしちゃくにゃいのじぇ! しょれよりおねーしゃん、きいてほしいのじぇ! まりしゃはぱちゅりーにいじわりゅしゃれちぇ あみゃあみゃがたべられにゃいにょじぇ・・・」 「うん、でもそれはまりさちゃんがちゃんとお勉強しないからでしょ?」 「まりしゃはがんばっちぇるのじぇ! じぇも・・・まりしゃはおちゅむがよきゅないのじぇ・・・」 「そんなことないと思うよ? まりさちゃんも頑張ればきっと立派な飼いゆっくりになれるよ」 「がんばっちぇるけじょだめなにょじぇ! まりしゃにはむりなのじぇ! ぢゃかりゃおねーしゃん・・・ まりしゃにすこちでいいかりゃあみゃあみゃをわけちぇほしいのじぇ・・・」 「ごめんね、そんなことしたらおねーさんがぱちゅりーに怒られちゃうよ・・・」 「おねーじゃんばばじゅりーのがいぬじでぢょおおおおお!? ぢゃっぢゃりゃにゃんじょがでぎるでじょおおおおお!! はやぎゅあにょげしゅばじゅりーをぜいっざい!するのじぇ!!!」 「なんでそんなこというのよぉ! そんなこと言ってたら立派な飼いゆっくりになれないよ!」 「ゆんやあああああああ! まりしゃもあみゃあみゃたべちゃいいいい! ゆっぐりじだいいいいいい!」 頼りのおねーさんにも見放されヒステリックに喚く赤まりさ 涙をぼろぼろと零しながら失禁して、足元には水たまりができた そんな赤まりさをみて気が気でない親ゆっくりのれいむとまりさ 柵に身体を食いこましてなんとか赤まりさを助けるよう懇願している 「おねーさん! おねがいだからおちびちゃんをゆっくりさせてあげてね!」 「おちびちゃんはとってもゆっくりしたおちびちゃんなんです! だからあまあまをたべさせてあげてね!」 「そんなこといわれてもぉ・・・」 ぱちゅりーの方をちらりと見るおねーさん 視線が合わなくても睨みつけられているような気がしてならない 「ごめんね、皆我慢してお勉強してるからそれはできないんだ・・・」 「「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」」 「ゆんやああああああああ! ゆんやああああああああ!」 「いいかげんにしなさい!!! ほかのこがじゅぎょうにしゅうちゅうできないでしょ!」 しびれを切らしたぱちゅりーが大声で一同を怒鳴りつけた 授業を受けていた他の赤ゆ達は、一連の騒動で集中力がとぎれ好き勝手に遊び始めている 「おねーさん、おねがいだからぱちゅりーのあしをひっぱるようなまねはしないでちょーだい」 「ごめんなさい・・・」 「まったく・・・ ぱちぇがひっしにがんばってるのに・・・ それと、こんどからじゅぎょうをうけられないこはかんっぜん!にかくりしてね じゃないとほかのこまでそのこのようになってしまうわ」 「ちょ!? それはちょっと可哀そうだよ! いくらなんでも一人ぼっちにしたらそれこそゲスになっちゃわない!?」 「ほんとうにゆっくりのことなんてひとつもりかいしていないのね・・・ なんでもいうとうりにしてゆっくりさせるのがゆっくりのためになるとおもったらおおまちがいよ」 ぱちゅりーの言葉にカチンときたおねーさん それまで素直に小言を聞いていたが声を荒げて反論する 「何も知らない!? なんでそんなこと解るの!? これでも私だって色々調べて頑張って来たつもりだよ! 何も知らないのはそっちじゃない! 偉そうな口きかないでよ!」 「むきゅううう? がんばってしらべた? いったいなにを!? わらわせるわね! がんばったけっかがこれだよ!!! ぱちぇがいなかったらなにもできないくせに、かたはらいたいわ!」 「もういい!! 私はあんたなんかの力なんて借りない! 私は私一人でやっていく!」 「そう、ならそうすればいいわ・・・ あとでないてこうかいしてもしらないわよ」 「後悔なんてしないもん! あんたみたいな兄貴の言いなりのゲロ饅頭の言うことなんかもう聞きたくない!」 「むぎゃ! ・・・いまのひとことはぱちぇをほんきでおこらせてしまったわ」 ついに仲たがいを起こしてしまった二人 ぱちぇは愛想を尽かしたのかさっさと専用のゆっくりハウスへはいって行ってしまう 残されたおねーさんは肩で息をして顔を真っ赤に染めていた 「しゃっしゅがおねーしゃんなのじぇ! まりしゃはみなおちたのじぇ! これでやっちょゆっくちできるのじぇ! ゆっくちありがちょー!」 傍らでは騒動の引き金になった赤まりさが嬉しそうにはしゃいでいた 8 次の日から赤ゆ達のお勉強はおねーさんがすることになった 徹夜で授業で使う小道具を作っていたので眼もとにはクッキリとクマが浮いている 朝ごはんが終わりゆっくりの一家が一通りゆっくりした後いつものように赤ゆ達を集める 「みんな! 今日からおねーさんがお勉強を教えてあげるから皆あつまってね!」 「・・・ゆぅ? なにいってるの? ばかなの?しぬの?」 「おねーさん、ごはんをむーしゃむしゃしたあとはうんうんたいそうのおじかんだよ?」 「・・・・・・え?」 うんうん体操 それはゆっくり達が溜まった餡子を排泄するためのストレッチ体操のようなものだ ゆっくりは古くなった餡子を排泄して常に新しい餡子で身体を満たすようにしている 便秘などでうんうんができなくなってしまった場合、体調不良を引き起こし場合によっては死に至る 特に赤ゆっくりは身体が小さく餡子の入れ替わるサイクルが早いため便秘の解消は死活問題だ そのため、親ゆっくりは毎日食事をとったあと必ず子供にうんうん体操をさせるのだ おねーさんはこのことは知っていた しかし、親ゆっくりがおちびちゃんにうんうん体操などさせているところを見たことが無い ぱちゅりーが強制的に勉強を始めてうんうん体操をさせなかったためだ 「えっと・・・ じゃあうんうん体操しようか・・・」 「ゆーん! おねーさんははなしがわかるね! ゆっくりできるね!」 「ばかぱちゅりーとはおおちがいだね! あたまがおとうふさんみたいにじゅうっなん!だね!」 そもそもうんうん体操は気温差の激しい野生の環境で行われるもので、室内飼いには必要ない れいむもまりさも庭飼い用だったためにうんうん体操をやりたがっているのだ 「それじゃあおちびちゃんたち! いまからみんなでれいむのまねをしてね!」 「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!!!」」」」」 「あんよをおおきくふ~りふり~ みぎへひだりへふ~りふり~」 「「「「「ふ~りふり~」」」」」 「ちからいっぱいの~びのび~ たか~くたか~くの~びのび~」 「「「「「にょ~びにょび~」」」」」 「あにゃりゅにちからをこ~めこめ~ うんうんさんすっきりー!!!」 「「「「「しゅっきりー!!!」」」」」 もりょりょりょりょブリブリブリん!!! 「ちょ!だめだよ! こんなところでうんうんしないで!」 一斉にうんうんを垂れ流す赤ゆ達 そもそもうんうんを出すための体操なのだから出るものが出るのは当然なわけで・・・ あわててティッシュで排泄物を拾うおねーさんをよそに、赤ゆ達は嬉しそうにはしゃいでいる 「にゃんぢゃかちょっちぇもゆっくちできちゃよ!」 「れいみゅ、うんうんちゃいしょうぢゃーいしゅき!」 「おべんきょうにゃんかよりこっちにょほうがゆっくちできりゅのじぇ!」 「ゆぴぃ・・・ にゃんじゃかまりしゃにぇむくにゃっちぇきちゃよ・・・」 「れいみゅはおなきゃがしゅいちゃよ! あまあまちょうらいにぇ!」 好き勝手騒ぐ赤ゆっくり達 その様子を見て、親ゆっくりのれいむとまりさは満足そうに微笑んでいた 「やっぱりおちびちゃんはこうでなくっちゃ! これでこそゆっくりだよ!」 「つぎはおねーさんにあまあまをもらってむーしゃむしゃしたら、おひるねしてゆっくりしようね」 「待って! まってまって! すとーっぷ!」 既に次の予定を勝手に立てている親におねーさんは必死の思いで待ったをかけた 「あまあまを食べた後お昼寝してゆっくりするって・・・ お勉強はどうするの?」 「ゆゆ!? おねーさんはまりさたちのおちびちゃんをゆっくりさせてくれるんでしょ!?」 「そうだよ! れいむはおねーさんがゆっくりさせてくれるっていうから、おちびちゃんたちをおねーさんいまかせたんだよ!」 「・・・はぁ。 あのね、ゆっくりさせてあげたいけどお勉強はちゃんとやらないとだめなんだよ。 それは理解して頂戴」 「はああああああああ!? おべんきょうはゆっくりできないっていったよね! まりさはなんどもいったよね!?」 「いくらなんでもかんっだい!なれいむもおこるよ! おねーさんはゆっくりはんせいしてね!!!」 勝手にあまあまをもらうだのお昼寝するだののたまいた次は逆切れである これには流石のおねーさんもイラッっときた しかし、ぱちゅりーと喧嘩したてまえ不用意に怒鳴ったりできない 「でもね、このままじゃ飼いゆっくりになれなくなってゆっくりできなくなるんだよ? それでもいいの?」 「なにいってるの? おねーさんがゆっくりさせてくれるんでしょ?」 「れいむのおちびちゃんはおねーさんがせきっにん!をもってゆっくりさせてね。 これはぎむだよ」 「そうだよ、義務だよ。 だからお勉強をして飼いゆっくりになる訓練をするんだよ。 じゃないと・・・」 兄の言った言葉が頭をよぎる お前の育てたゆっくりは飼いゆっくりになれないでゲス化する ゲス化したゆっくりは加工所でぐしゃぐしゃに・・・ 「じゃないとみんな加工所で潰されてぐしゃぐしゃにされちゃうよ! それでもいいの!?」 「はああああああああ?! なんでそうなるのおおおおおおお!?」 「ゆんやああああああああ! かこうじょいやあああああああああ!!」 「お・・・おちょうしゃん?」 「どうしちゃにょ・・・ ゆっくちできにゃいにょ・・・?」 “加工所”という言葉の効果は覿面だった さっきまで勝ち誇った顔で偉そうにしていた親ゆっくりは隅っこでガタガタ震えて失禁している 彼女達はようやく観念しておちびちゃんに授業を受けさせることに同意してくれた さっそく赤ゆっくりを集めて授業を始めるおねーさん ぱちゅりーはそれを冷めた目でみていた 9 「こんなふうに火さんをかってにつかったりしたらゆっくりできなくなるんだよー みんな、ゆっくり理解してね!」 「「「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」」」」」 おねーさんはスケッチブックで作った紙芝居で赤ゆ達に授業を行っていた これは昨日徹夜で作ったもので、太いマジックペンで縁取りされたゆっくりが色鉛筆で丁寧に塗られている 内容はお家の中で暮らしていた飼いゆっくりがガスコンロを勝手にいじって大けがをしてしまうというものだ 金髪に火が点いたまりさがぽろぽろと泣いている場面で、おねーさんは繰り返し火の危険性を訴えた 赤ゆの方も、何度も繰り返し同じことを復唱させられるぱちゅりーの授業より やさしくわかりやすいおねーさんの授業の方が気に入っているようだ 癇癪をおこして授業放棄していた赤まりさも今回はおとなしく話を聞いている 「どうかな、みんな勝手にお家の中にあるものをいじったりしたらゆっくりできなくなることがわかったかな?」 「ゆっくちりかいしちゃよ! まりしゃはいいこにしちぇゆっくちすりゅよ!」 「れいみゅ、おねーしゃんにょおべんきょうぢゃーいしゅき!」 「ゆわーい! これぢぇあみゃあみゃがたべれるのじぇ! あみゃあみゃあみゃあみゃ!」 これではだめだ・・・ ぱちゅりーは深くため息をついた こんなやり方では赤ゆっくりを教育することはできない 一見、紙芝居を使って生活するためのルールを教えるのはよい方法に見える 事実ぱちゅりーの授業で癇癪を起していた赤まりさは最後までおとなしくしていた しかし、餡子脳のゆっくりへの教育はそう簡単にはいかない ゆっくりは基本的に体内の餡子に記憶を蓄積させる 楽しい思い出も、辛かった時の記憶も同じように記録されるのだが ゆっくりは不要だと中枢餡が判断した記憶のみをうんうんと一緒に排泄してしまうことができるのだ おねーさんの授業のように楽しく解りやすくすれば赤ゆ達は最後まで話をきくだろう だが、餡子に蓄えられた情報は楽しかった記憶のみが残され他は淘汰されてしまう だから赤ゆ達は『おねーさんの授業はゆっくりできる』という記憶は残るが 『ガスコンロは勝手にいじってはいけない』という肝心の部分が抜けて行ってしまうのだ 「それじゃあお勉強を頑張ったみんなにはあまあまをあげようね!」 「「「「「ゆわーい!」」」」」 楽しい授業の後にあまあま。 これもだめだ ぱちゅりーがあまあまを与えていたのは、あくまで辛い授業の後の楽しみとしてだ 辛いことばかりさせていたらストレスで餡子を吐いてしまい餡子を記憶ごと吐いて元も子もなくなってしまう おねーさんの授業はつらくもなんともなく、むしろ赤ゆ達は楽しんで受けている ならばあまあまなんぞ不要である これでは逆に甘やかしていることにしかならない 「ゆわーい! あみゃあみゃしゃんはゆっくちできりゅにぇー!」 「ハフハフ! ぺりょぺりょ! ゆっくちー!」 「あみゃあみゃしゃんおいちいにぇ! れいみゅはおべんきょーがんばりゅよ!」 「ぺーりょぺりょ! ぺーりょぺりょ!」 「ごっくん! ゆわーん!おねーさーん! あみゃあみゃしゃんのんじゃったのじぇ! もうひとちゅちょーらいなのじぇ!」 「だめだよ、あまあまは一日一人二個ずつっていったでしょ」 おいしそうにあまあまを食べる赤ゆ達 その中であのよく癇癪を起していた赤まりさは与えられた金平糖を飲み下しておねーさんにお代わりを要求した 流石にこれは我がままだと判断したおねーさんはその要求をやんわりと却下した 「おねぎゃいなのじぇ! もうひとちゅでいいのじぇ! あみゃあみゃちょうらいなのぜ!」 「れいみゅも! れいみゅもあみゃあみゃちょうらい!」 「まりしゃももういっきょちょうぢゃい! ひとちゅでいいよ!」 「れいみゅもあみゃあみゃのんじゃった! だかられいみゅにもちょーらいね!」 「まりちゃもまりちゃも! ゆわーん! あみゃあみゃほちいよー!」 一斉に赤まりさの真似をしておねーさんに群がる赤ゆ達 もはや先ほど教えられたことなど覚えていまい 餡子の中はあまあまをどうやって沢山貰うかというこで一杯になっているはずだ 「だめだよ! あまあまはそんなに沢山あげられないの! ゆっくり理解してね!」 「やぢゃやぢゃ! あみゃあみゃほしいのじぇ! あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」 「「「「あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」」」」 「おねーさん!? おちびちゃんたちぜんっぜん!ゆっくりしてないよ!? なにやってるの!?」 「みそこなったよおねーさん! れいむはおねーさんへのにんっしき!をあらためなくてはならないよ!」 いつものように駄々をこねた赤まりさにそれにならって他の赤ゆも真似をする そこに親ゆっくりも加勢してもはや勉強どころではなくなっていた 「ねぇ、みんな・・・ ちゃんということきいてよ・・・ おねがいだから・・・」 涙目になりながら必死に訴えるおえんーさん その願いが通じることはなかった 10 「なにやってるの!? あなた達!?」 「それはこっちのせりふだよ! すっきりをのぞきみするなんておねーさんはとんだへんったい!さんだね!」 「れいむはずかしいよおおお! そんなにじろじろみないでねええええ!」 おねーさんがゆっくりショップに買い物に行っている間に親ゆっくりが勝手にすっきりをしていた 既にれいむの額には茎が生えていて四つの実ゆっくりが実っている 「勝手にすっきりしたらだめって教えたでしょ!?」 「おちびちゃんはゆっくりできるんだよ! ごはんもたくさんあるからだいじょーぶだよ!」 「おちびちゃんはゆっくりできるっていってたのはおねーさんでしょ! れいむおぼえてるよ!」 都合のいいことはきちんと覚えていたれいむ おねーさんは頭が痛くなってその場にへたり込んだ 「ああ、もぅ・・・ どうして皆言うこと聞いてくれないの・・・?」 こうなってしまった原因は全ておねーさんにある そのことに彼女は気付いていない 「いもうちょがうまれりゅよ! ゆっくちゆっくち!」 「はやきゅきゃわいいいもうちょとゆっくりしちゃいよー!」 「まりしゃがいもうちょたちがいだいにゃゆっくちになれりゅようにきたえちぇやりゅのじぇ!」 「れいみゅはおうちゃをうちゃってあげりゅよ!」 「はやきゅ~! いもうちょはゆっくちしにゃいでうみゃれちぇにぇ!」 おねーさんのことなど知ったことかと言わんばかりに赤ゆ達も大はしゃぎ もはや飼いゆっくりになることなど全く頭に無いのか、新しい家族とゆっくりすることしか考えていないようだ 「むきゅん。 おねーさん、ぱちぇのたのんでおいたものはかっておいてくれたかしら」 「・・・え? あ、買ってきたよ・・・ でもこれ何に使うの?」 ぱちゅりーに買っておいたものを渡す まるで対岸の火事とでも言うかのように涼しいかおをしている 買って来たものはラムネとガムシロップに空の牛乳瓶 牛乳瓶は空の状態では売っていなかったので中身はおねーさんが飲みほしておいた 「むきゅん、たすかるわ。 もうひとつおねがいがあるのだけれど、このびんのなかにおみずをいれてもらえないかしら」 「いいけど、おみずなんかいれてどうするの?」 「ぱちぇはよなかにのどがかわくからそれがあるとらくなのよ」 「ふぅん・・・ わかったよ」 おねーさんは言われたとおり空になった牛乳瓶に水を入れてぱちゅりーに渡した 「さあ、おちびちゃんたち! もうおねむのじかんだよ! ゆっくりやすんであしたもゆっくりしようね!」 「おちびちゃんたちがゆっくりできればいもうとたちもゆっくりできるよ! だからゆっくりねむねむしようね!」 「「「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」」」」」 親ゆっくりが宣言してぞろぞろとゆっくりハウスの中へ入って行く一家 そこにぱちゅりーがやって来て一家に話しかけてきた 「むきゅううう! まりさ!れいむ!おちびちゃんたち! ぱちぇのはなしをきいてちょうだい!」 「ゆぅ? なにいきなりはなしかけてるわけぇ?」 「ゆっくりできないぱちゅりーはあっちにいってね! じゃないとれいむはぷきゅーするよ!」 「ぱちぇがいままでまちがっていたわ! あなたたちはとってもゆっくりしたゆっくりよ! だからぱちぇもなかまにいれてほしいの!」 「ゆぷぷぷぷ! いまさらなかなおりしようとしてもおそいよ! まりさはゆっくりできないぱちゅりーなんてしらないよ!」 「れいむはもうかんっぜん!にあいそをつかしてるんだよ! ゆっくりしないでさっさとどっかへいってね!」 「ええ、いままでぱちぇがしてきたことはゆっくりできないことよ・・・ だからなかなおりのしるしにこれをうけとってほしいの!」 そう言ってぱちゅりーは帽子の中からラムネを取り出してれいむとまりさに渡した 「それをおちびちゃんたちにあげてみて! きっとゆっくりできるとおもうわ!」 「ゆん? なあにこれ」 「れいむ、こんなのみたことないよ?」 「おちょうしゃん! にゃんにゃのじぇしょれ?! ゆっくちしちぇにゃいでまりしゃにちょうらいなのじぇ!」 「あ、かってにたべたらだめだよおちびちゃん!」 親まりさからラムネを奪ってむーしゃむしゃする癇癪まりさ 乱暴に噛み砕いてごっくんと飲み下すと、輝くようなとびっきりの笑顔で言った 「しあわちぇー!!! これむっちゃうめえ!!! もっちょちょーらいなのじぇ! たくしゃんでいいのじぇ!」 「なにたべちぇりゅにょ? れいみゅにもちょうらい!」 「ひとりぢめはゆっくちできにゃいよ! まりちゃにもたべしゃしちぇにぇ!」 「れいみゅもれいみゅも!」 「まりしゃもまりしゃも!」 「わ、わかったからおちびちゃんたちおちついてね!?」 「まだまだたくさんあるからゆっくりしてね!?」 ラムネにありつこうとする赤ゆっくりに慌ててラムネを配るれいむとまりさ あんまりおちびちゃん達がおいしそうに食べるので自分達も食べてみることにした 「これめめっちゃうめえ! ハフハフ!」 「なにこれー!? しあわせがあふれてくるよー!?」 れいむとまりさが汚くラムネを食い散らかす様子を見て、ぱちゅりーは何も言わずに去って行った 中編へ続く
https://w.atwiki.jp/firegta/pages/156.html
imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Link) プロフィール 名前 △△(○○) ~~ 告知等 Twitter 配信場所 YouTube / Twitch 交流関係 エピソード シーズン1 シーズン2 シーズン3 アーカイブ 動画 videoプラグインエラー 正しいURLを入力してください。 リンク X:Link Twitch:Link YouTube:Link
https://w.atwiki.jp/hutaba_ranking/pages/285.html
『いのちはたいせつ 前篇』 36KB 虐待 日常模様 妊娠 家出 共食い 番い 飼いゆ 野良ゆ 姉妹 赤ゆ 子ゆ ゲス ペットショップ 現代 愛護人間 虐待人間 独自設定 うんしー なかとそとの人です はじめに この作品は・・・ 人間が迷惑行為に及ぶシーンがあります 通常種のみ登場します 三部構成のため非常に長いです 虐待が行われるのは中編の終盤からです 以上の点に注意してお読みになるようお願いします 1 家賃月四万五千円 キッチンとユニットバスつきの賃貸マンション 居住スペースとなる場所には柵やゆっくりハウスなどが置かれ手狭になっている その中で一人の女性が腰に手を当て「よし」とつぶやいた 彼女はこれからゆっくりブリーダーとしての第一歩を歩もうとしているのだ この世界に突如として現れた不思議生物ゆっくり 我が国にしか存在しないこの奇想天外な生き物は世界中が注目している いまやゆっくりペット業界の需要はウナギ登り その勢いはとどまることを知らない そんな状況なら一攫千金あてようと新規参入する人がいるわけで おねーさんもそんな中の一人だった 彼女は人語を喋り、中身がお菓子でできたゆっくりが大好きだった 笑顔が素敵なれいむ、元気なまりさ、都会派なありす、森の賢者ぱちゅりー・・・ ゆっくりたちの微笑む顔を思い出すだけで小一時間は夢想にふけることができる ゆっくりの一家が駅前の広場などでお歌を歌っていると、ついコンビニで買ったお菓子を差し出してしまう あまり褒められた行動ではないとわかってはいるが本能で動いてしまうのだ もし、ゆっくり達と共に暮らしておかねが稼げればこんなに幸せなことはない こつこつとアルバイトをしてためたお金で飼育設備を整え 図書館やネットで必要な情報を集めた やることはすべてやった。 準備は万端。 何か不穏なフラグが立っているような気がするが これから始まるのは悲劇や喜劇なのではなく、偉大なサクセスストーリーなのだ と、少なくとも彼女はそう思っている 「さぁてっと・・・ さっそくれいむとまりさに起きてもらうかな」 おねーさんが目をやった先には、密封されたプラスチックケース 中にはコールドスリープさせられているれいむ種とまりさ種が一匹ずつ入っている これから繁殖させるために加工所で買ってきた物だ 「じゃあ・・・ れいむ、まりさ・・・ゆっくり『ピンポーン!』・・・はぁ・・・なんなのよ、もう」 箱を開けようとした途端、チャイムがけたたましく鳴り響いた 軽く出鼻をくじかれたような気分だ 『ピーンポン!ピンポン!ピーンポーン!』 「はいはい、いまでますよ~」 何度もしつこく鳴らされる呼び出し音に若干イライラしながら、一抹の不安が頭をもたげる せっかくこんな大切な時に一体何の用だろう 宗教や新聞の勧誘だったらいやだな 重い気持ちで扉を開けた 「よぉ! おっす、おらお兄さん! 元気にや『バタン!』・・・」 あの黒ぶち眼鏡・・・間違いない、兄だ 最悪だ、せっかくの船出が台無しだ 自転車で日本一周しようと出かけた瞬間、家の目の前でトラックに轢かれたような気分だ ドンドンドンドン! ドンドンドンドン! 奴はしつこく扉をノックする 近隣の住民に迷惑がかかる前にさっさと追い返そう 毅然とした態度で臨めば追い返せるはずだ、多分 「さっさとかえれや! このうじむしげじげじまだらうんこ野郎!」 「むきゅん、 なんてげひんなにんげんさんなのかしら・・・」 「こんなんでも俺の妹なんだ。 勘弁してやってくれ」 へらへらと笑っている兄の腕の中には、憮然とした表情でこちらを見ている金バッチをつけた一匹のパチュリーがいた 2 「せっかく可愛い妹を心配して実の兄が訪ねてきたというのに、お前ってやつは・・・」 「余計なお世話です。 さっさと帰ってください」 「おいおい、兄弟なのに敬語はよそうぜ。 まるで他人みたいじゃないか」 「ええ、他人ですのでなるべく早くお引き取りお願いします」 「ははは、こやつめ。 ツンデレというものがまるで分かっておらぬ」 「むきゅん・・・なんなのかしら、このちゃばん」 飼育設備で狭くなった部屋の隅っこで小さくまとまり紅茶をすする二人と一匹 彼女にとって最も忌むべき存在であり、唯一の家族である兄は一向に帰る気配はない 長々と下らなことを喋って居座る気満々である 「お願いですから帰ってください。 帰らないのなら私が出て行きます」 「まぁまぁ、そう熱くなるなって。 これからブリーダーとしての人生を歩もうとするお前に素敵なプレゼントを持って来たんだからよ」 「要りません。 帰ってください」 「いや、帰らないね。 お前がプレゼントを受け取るまで帰らないね」 「・・・はぁ。 そのプレゼントっていうのはなんなんですか?」 「そこのぱちゅりーだよ」 「・・・え?」 眉間にしわを寄せてパチュリーの方を向く ぱちゅりーは二人のやり取りなど全く意に介せずとでも言うかのように、紅茶の香りを楽しんでいる 「だから、そのぱちゅりーをお前にやるって言ったんだよ」 「・・・要りま『だまれ』・・・はぁ!?」 「このまま放っておいたらお前は絶対に失敗する。 そうならないための保険だ、保険」 「ふざけんなっ!!! なんでやるまえから失敗するとか決めつけてんの!?」 「まぁ、だてにお前の兄貴やってるわけじゃないけんね。 どうなるかくらい解るわボケ」 「帰ってよ! もうあんたの顔なんて見たくないんだよ!」 兄からの心ない言葉に思わず声を荒げる 胸の奥が何かで締め付けられるように苦しい 「勘違いしてるみたいだから一つ言っておく これはお前の為じゃなくてこれから生まれてくる赤ゆっくりの為だ」 「・・・・・何が言いたいの?」 「早い話、お前に育てられた赤ゆっくりは直ぐにゲス化して売り物にならなくなるってことだ 売り物にならなくなったゆっくりの末路はお前もしってるだろ? 加工場で食品やゆっくりフードに加工されてぐしゃぐしゃにされちゃうんだぞ! 命はたいs『ばちゃ!』あっっっっっっづううううううう!!!」 おねーさんは紅茶の入ったティーカップを投げつけた 茶色い半透明の液体が顔面にぶちまけられ、兄は両目を抑えてのた打ち回った 「おめめが! おめめがあじゅいいいいいいいいいいいい!」 「もういいでしょ!? さっさと帰ってよこのバカ兄貴!!!」 「うわあああああん! もうこねえよおおおおおお!」 泣きながら逃げてゆく兄を見送るおねーさん 上がっていたテンションは急降下し暗くどんよりとした気分になってしまった 「まったくすなおじゃないのね」 紅茶を飲み終えたぱちゅりーがぼそりと呟いた 3 「いい? あなたはそこでじっとしててね」 「・・・ゆっくりりかいしたわ」 「あのバカになに吹き込まれたかしらないけど、勝手なことしないでね」 「・・・むきゅん。 まるでしんようされていない」 兄の置いて行ったぱちゅりーに念を押してれいむとまりさの入っているケースに手をかける 思わぬ邪魔が入ったが、これでようやく出発することが出きる 深呼吸して気持ちを落ち着けて、プラスチックケースの封をといた プシューーーーーーー!!! 中から勢いよく冷気が噴出して冷たい空気が両手に降り注ぐ 「ゆっくりしていってね!」 おねーさんは蓋をあけると不自然に微笑みながら言った 返事はない 「おねーさん・・・いいにくいのだけれど、こーるどすりーぷしてたゆっくりはすぐにはあいさつできないのよ」 「・・・そ、それくらしってるもん。 ちょっとふざけただけだもん」 ぱちゅりーに指摘されそっぽを向くおねーさん 前途は多難である 「ねぇ、この子たちどれくらいで目が覚めるの?」 「しばらくようすをみるひつようがあるわね。 って、ちょっとそのはこみせてもらってもいいかしら?」 「え? ・・・別にいいけど」 不意にぱちゅりーに尋ねられ、言われるがまま空になった箱を差し出す ぱちゅりーは箱に書いてあるロゴや説明文を目を細めて読んでいく 「むきゅ・・・ こ、これはひどい・・・」 「・・・え? どうしたの?」 「これにわがいようゆっくりじゃない! なんでこんなのえらんじゃったの!?」 「ええ!? 駄目だったの?」 「だめにきまってるでしょ! こんなせまいおうちのなかでにわがいようなんてそだてたら じゅっちゅうはっく、すとれすさんでげすかするわ!」 「ウソでしょ!?」 「ぱちぇはうそなんてついてないわ! それにしてもどうしてにわがいようなんてえらんだの!?」 「だって・・・ 元気そうで育てがいがあると思ったから・・・」 「むきゅぅ・・・ あたまがいたいわ・・・ まさかここまであんこのうなんてそうていのはんいがいよ・・・」 おねーさんは室内飼い用ではなく庭飼い用ゆっくりを選んでしまっていた 理由は先ほど自分の口で述べたとおり 庭飼い用は気温や天候の変化に耐性があり、外での環境に適応している しかし、自由に駆け回ることのできない室内ではストレスが溜まりゲス化しやすいのだ おねーさんは準備を始めているその時点ですでにフラグを立ててしまっていたのである 「ぱちぇがいなかったらこのことにきづきもしなかったでしょうね・・・」 「・・・はい。 すみません」 おねーさんは正座をしてぱちゅりーの小言を聞く 二人の間の力関係はすっかり逆転してしまっていた 4 「「ゆっくりしていってね!!!」」 「私が飼い主のおねーさんよ! ゆっくりしていってね!」 「むきゅん、ぱちぇはぱちぇよ。 ゆっくりしていってね」 目を覚ましたれいむとまりさがお決まりの挨拶をした 笑顔で挨拶を返すおねーさん とりあえず形だけの挨拶で済ますぱちゅりー 既に二人の間には温度差が生じていた れいむとまりさは挨拶をすますと辺りをきょーろきょろと見渡しはじめた しばらくして探しているものが見つからないのか、不安な顔でおねーさんに尋ねた 「ゆぅ・・・ ここはどこなの? くささんもはなさんもはえてないよ?」 「なんだかゆっくりできないよぉ・・・ れいむたちはどこにいればいいの?」 先ほどぱちゅりーが指摘したとおり、二匹は早速この住環境に不安を抱き始めたようだ おねーさんはあわてて説明する 「ご、ごめんね! おねーさんのお家は狭くて二人にはここで生活してもらうことになるの・・・」 「ゆうううう!? じゃあくささんのうえでおひるねも、ぴょんぴょんもできないのぉ!?」 「ゆんやあああああ! こんなせまいところじゃゆっくりできないよおおおおお!!」 「ああ、もぅ・・・ ほんとに、ごめんね・・・ ごめんね」 「・・・むきゅん。 ちょっといいかしら」 泣き出しそうな二匹を前にうろたえてばかりで何もできないおねーさん その間にぱちゅりーが割って入った 「れいむ、まりさ。 よくきいてね。 さいきんれみりゃがひんっぱん!にもくげきされるようになったわ もしおそとでせいかつしてたられみりゃにみつかって、すぐにむーしゃむしゃされてしまうの だからこれはしかたのないそちなのよ。 ゆっくりりかいしてね」 「ゆぅ・・・ れみりゃのせいならしかたないね・・・」 「ゆっくりりかいしたよ・・・ れいむもしにたくないからぱちゅりーのいうとおりにするよ」 なんということでしょう・・・ ぱちゅりーのでまかせをすっかり信じ込んでしまったではありませんか これにはおねーさんも大喜び 「よかったぁー! これで一安心だね! じゃあれいむちゃんとまりさちゃん! さっそくすっきりーしようか!」 「・・・・・・・は?」 「お、おねーさん?なにいってるの? まりさはりかいふのうだよ?」 「ゆぅ? ねえねぇぱちゅりー・・・このにんげんさんあんこのうなの?」 目が点になる三匹 ゆっくり達とは対照的におねーさんは自信満々だ 「だってすっきりーしたらおちびちゃんができるんだよ!? おちびちゃんはゆっくりできるんだよ! 皆知ってるでしょ?」 「むぎゅぅ・・・だめだわこのひと、はやくなんとかしないと・・・」 まるでどこぞのしんぐるまざーのような言い分に呆れかえるぱちゅりー れいむもまりさもドン引きである 「まりさはまだれいむとはしりあったばかりだからすっきりーするつもりはないよ」 「れいむもだよ。 しらないゆっくりとすっきりするなんてやりまむびっちさんだよ」 「・・・え? 二人とも初対面なの?」 「・・・そういうもんだいじゃねーから」 ぱちゅりーはゆっくりらしからぬ物言いで突っ込みを入れた 5 それから数日後 ぱちゅりーの助言もあり何とかれいむとまりさを仲良くさせることに成功したおねーさん れいむの額に生えた茎には五匹の実ゆっくりが安らかな笑みを浮かべて鈴なりになっている まるまると大きく肥えた実ゆは、ふるふると震え今まさに生まれようとしているのだ 「ゆーん! とってもゆっくりしたおちびちゃんだねー! まりさはまちきれないよぉ!」 「おちびちゃんたちゆっくりしないではやくうまれてね! うまれたられいむがおうたをうたってあげるよ!」 「うふふふふ、そんなに急かさないの!」 和気あいあいと盛り上がるれいむとまりさとおねーさん ぱちゅりーは少し離れておねーさんのことを冷めた目で見ていた 「ねぇ、おねえさん。 ちょっといいかしら」 「ん? なぁにぱちゅりー?」 「ひとつちゅうこくしておくわ。 このままいったらあのにひきもうまれてきたおちびちゃんもまちがいなくげすになるわ」 「なんでわかるの? まだ生まれてもいないじゃない」 ぱちゅりーは真剣に話したが、有頂天になっているおねーさんは聞く耳を持たない 「うまれてなくてもわかるわ! おねーさんもあのふたゆもきっとおちびちゃんをあまやかすわ!」 「そんなこと言われても・・・ どうしてそんな自信満々に断定できるの?」 「おねーさんをみてたらだんってい!できるわ! いままでしてきたことをおもいだしてみなさい!」 「そんな怒らないでよォ・・・」 今までおねーさんがしてきたこと・・・ ご飯が足りないと言われればゆっくりフードを山のように盛って与え 柵が邪魔だと言われれば部屋を自由に行き来できるように撤去し お家が狭いと言われれば新しいお家を買って与える・・・ 「なにも間違ったことはしてないとおもうけど・・・」 「むぎゅうううううう! あたまがわれそうにいたいわ・・・ と・に・か・く!!! あたらしくうまれたおちびちゃんはぱちぇがきょうっいく!するからそのつもりで」 「ええええ! ぱちゅりーが先生してくれるのぉ!?」 「そのつもりよ。 おねーさんじゃまともなことなにひとつおしえられそうにないからね」 「ありがとおおおお! ぱちゅりーって実はとってもいい子だったんだね!」 「・・・・・・」 「ゆぅぅぅぅ! うまれるよ! おちびちゃんたちうまれるよ!」 「はやくうううう! れいむのかわいいおちびちゃん!」 話をしているといつの間にか出産の時を迎えたおちびちゃん達 茎の一番先に実っていた赤まりさがぶるるっと震えると、床に敷いていたまりさのお帽子の上にぽとりと落ちた 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」 「「ゆっくりしていってね!」」 「ゆっくりしていってね! ほらほら、ぱちゅりー! とっても可愛いよ!」 「むきゅ? はいはい、ゆっくりゆっくり」 「にゃんぢゃかこにょぱちゅりーゆっくちしちぇにゃいにぇ!」 「・・・・・・」 こんな調子で次々と順調に生まれ、まりさ種三匹れいむ種二匹の計五匹が無事に誕生した 「おにゃかしゅいちゃよおお! むーちゃむちゃしちゃいよおお!」 「おちびちゃんたちはこれをたべてね!」 れいむが額に生えていた茎を引き抜いておちびちゃん達に与える 茎を前にした赤ゆっくり達は大きく口を開けて茎を食べ始めた 「「「「「むーちゃ!むーちゃ! ちあわちぇー!!!」」」」」 食べながらしあわせーと叫び食べかすをまき散らしている そんな赤ゆ達をぱちゅりーはすかさず注意した 「おちびちゃんたち・・・ ごはんをたべるときはのみこんでからしあわせーするのよ じゃないとたべっかすがおっこちてにんげんさんがゆっくりできなくなるわ」 「ゆゆ!? なにいってるの!? しあわせーはゆっくりできるんだよ! そんなこともしらないの!?」 「ぱちゅりーはだまっててね! れいむのおちびちゃんたちはゆっくりしてるんだよ!」 ぱちゅりーの指摘に食ってかかる両親達 ここで譲歩してしまったらずるずるとよくない方向へと向かって行ってしまう 二対一にもかかわらず、ぱちゅりーは負けじと両親達を睨みるつけた お互いににらみ合ったまま動かず一触即発の空気が張り詰める 「ぱちゅりー・・・ 今日は生まれたばっかりだから大目に見てあげてね」 「そう・・・ おねえさんはそれでいいのね」 おねーさんが優しく語りかけると、ぱちゅりーはため息をついて両親達から視線をそらした 6 「それじゃあいまいったことをふくっしょう!してみてちょうだい」 「まりしゃはにんげんしゃんをゆっくちさせましゅ!」 「れいみゅはおちょくじちゅうにしあわせーしません!」 「まりちゃはかっちぇにおしょちょにでましぇん!」 「れいみゅはにんげんしゃんがゆるちちぇくれりゅまぢぇ、しゅっきりーしましぇん!」 「・・・まりしゃはにんげんしゃんのいうこちょをきくのじぇ」 ぱちゅりーの授業を受ける赤ゆ達は何度も同じことを復唱させられていた こうすることで、餡子に人間さんとの付き合い方やルールを記憶させて行くのだ やる気のない子にはぱちゅりーから厳しい喝が入れられる 「まりさ! やるきないの!? ちゃんとおおきなこえでいいなさい」 「ゆぅ!? まりしゃはにんげんしゃんのいうこちょをきくのじぇ!」 「それでいいのよ。 さぁ、おちびちゃんたちあとじゅっかいふくっしょう!するわよ」 「「「「「ゆえええええええ!?」」」」」 多少厳しすぎるような気もするが、こうでもしないと社会性というものは身につかない 経験上ぱちゅりーはそのことを知っていた 「ゆうううううう! どうしてまりさのおちびちゃんたちがこんなことしなくちゃいけないのおおおおお!?」 「もっとゆっくりさせてあげてよおおおお! おちびちゃんがかわいそうだよおおおおおおお!!」 柵の中に入れられた両親達はそのやり取りを見て文句を言っている 庭飼い用だったため、お家の中での生活の仕方を教わって来なかった親ゆっくりは 赤ゆ達が受けさせられているぱちゅりーの授業が心底不満でしょうがなかった どうしてこんなにゆっくりできないことを可愛いおちびちゃんにさせるのだろう ぱちゅりーへの不満は直接本ゆんには向かわず、おねーさんへと向けられる 「おねーざん! どぼじでごんなごどずるのおおおおおお!?」 「ごごがらだじでね! おじびじゃんだじどあぞばぜでねえええ!!」 「で、でもぉ・・・ 今はお勉強の時間だから・・・」 授業の邪魔になるからといって両親を柵の中に閉じ込めたのはぱちゅりーの指示によるものだ こうでもしないと授業に乱入して赤ゆ達に好き勝手させてしまうので仕方なくおねーさんはその指示に従っていた 「ごんなのぜんぜんゆっぐじでぎないよおおおおお!」 「おねえざんはれいむだじのごどがぎらいなの!? だがらごんないじわるずるの!?」 「ご、ごめんねぇ・・・ だめなおねーさんでごめんねぇ・・・」 半泣きになりながら必死に訴える親ゆっくり そんな親ゆっくりに、おねーさんはその場しのぎの謝罪を繰り返していた 一方、授業を受けている赤ゆ達にも変化が表れ始める 「やぢゃやぢゃもうやぢゃ! まりしゃ、おべんきょうにゃんきゃしちゃくにゃのじぇ! こんにゃこちょしちぇにゃいぢぇ、おきゃあしゃんにしゅーりしゅりしちぇもりゃうのじぇ!!」 先ほどやる気のなかった赤まりさが駄々をこねて授業を完全に放棄してしまったのだ しかし、ぱちゅりーも甘くはない 毅然とした態度でこう言い放った 「それじゃあ、おちびちゃんはおべんきょうのあとのあまあまはぬきね。 ゆっくりりかいしてね」 「どびょじぢぇじょんにゃごぢょいうにょおおおおおおおおおおおおお!?」 授業の後にはほんのわずかではあるがあまーいお菓子がもらえることになっている これもぱちゅりーの提案で飴と鞭で授業に集中させようと言うのだ パサパサしたゆっくりふーどでは味わうことのないびっくりするようなしあわせー それを一度味わった赤ゆ達は我慢して授業を受けるようになる 「まりしゃもあみゃあみゃしゃんほしいのじぇえええええ!!!」 「それならきちんとおべんきょうすることね。 つぎにわがままいったらあしたもあまあまはおあずけよ」 「ゆぴいいいいいいいいい!? しょんにゃにょないのじぇえええええええ!!」 大慌てで授業に復帰する赤まりさ 何度も何度も狂ったように復唱する 「まりしゃはにんげんしゃんにょいうこちょきくのじぇ! いうこちょきくのじぇ! きくのじぇえええええええ!!!」 「おちびちゃんおちついてね。 ちゃんとしゅうっちゅう!するのよ」 「まりしゃはまりしゃは・・・あばばばばばばばばばばば!!!」 「これではじゅぎょうにならないわね・・・ おねえさん、このこをちょっとあずかっててもらえないかしら・・・」 「う?うん・・・ わかったよ・・・」 赤まりさをクールダウンさせるために、いったんおねーさんに預かってもらい ぱちゅりーは残りの赤ゆっくりに授業を続行する 「ゆわああああああああん! おねえしゃああああああああん! まりしゃはおべんきょうにゃんかしちゃくにゃいにょじぇえええええ!!!」 「でも、そんなこと言ってたら立派な飼いゆっくりになれないよ?」 「しょれにゃりゃあんっしん!しゅりゅのじぇ! まりしゃはいじゅれびっぐになっちぇおねーしゃんをちあわしぇーにしちぇあげりゅのじぇ!」 「へー・・・ 頼もしいじゃん。 期待してるよー」 「おおいにきたいしちぇるちょいいのじぇ! おねーしゃんしゅーりしゅり」 調子に乗った赤まりさはおねーさんの指にすーりすりをした その表情はとてもゆっくりしており、他の赤ゆ達はじっとおねーさんを見つめて授業どころではなくなってしまった 「む、むきゅん! おねーさん・・・ そのことあそんでたらほかのこまでしゅうちゅうできなくなってしまうわ あそぶんだったらどこかみえないばしょでしてちょーだい」 「あ、ごめんねー! 可愛いかったからつい・・・」 「つい、じゃないでしょおおおおおおおお! やるきあるのおおおおおおお!?」 「そんなに怒らないでよ。 私だって悪気があってやったわけじゃないし・・・」 「おねーしゃんをこまりゃせりゅなあああ! ぷきゅー!!!」 おねーさんの手のひらの上でぷきゅーをしてぱちゅりーを威嚇する赤まりさ ぱちゅりーはやれやれとかぶりを振って残りの赤ゆに宣言した 「きょうのおべんきょうはおしまいにしましょう。 いまからあまあまさんをくばるわ! もちろん、おねーさんとあそんでたわるいこはあまあまさんはおあずけよ!」 「「「「ゆわーい!」」」」 「ゆぴいいいいいいいいいい! まりしゃにょあみゃあみゃあああああああ!」 ぱちゅりーは被っていたお帽子から金平糖を取り出すと、それを二粒づつ赤ゆ達に配っていく 金平糖を口に入れた赤ゆは小さな瞳を輝かせてもみあげやおさげをピコピコさせて喜んでいる お預けを食らった赤まりさは大声で泣きわめきながら右へ左へとのた打ち回って悲しーしーをばら撒いていた 「ゆんやああああああ! まりしゃもあみゃあみゃたべちゃいのじぇええええ!! おねええええしゃああああああああん! あみゃあみゃちょうだいなのじぇええええ!」 赤まりさに同情の視線を向けるおねーさん ぱちゅりーはキッとおねーさんを睨みつけて牽制した 「そんな目で見ないでよォ・・・ 別にお菓子あげたりしないから・・・」 そう言いながらも、おねーさんは泣き喚く赤まりさが気になって仕方なかった 7 「ゆぴいいいいいいい! おねえしゃあああああああん!」 授業放棄であまあまをおあぜけされた赤まりさがおねーさんに泣きつく あれからこの赤まりさは度々授業放棄を繰り返し、その都度ぱちゅりーからお仕置きを受けている お仕置きといっても、貧弱なぱちゅりーのもみあげであんよをペンペンするくらいだったのでそれほど痛い訳ではないのだが・・・ 無論、あまあまもおあずけされ毎日のように姉妹たちがおいしそうにあまあまを口にする様子をおさげを咥えて見ていた ストレスでいーらいらした赤まりさは勉強に集中できずに癇癪を起すという悪循環に陥っている そんな赤まりさが逃げ場所に選んだのはやさしいおねーさんだった 「おねーしゃあああん! まりしゃちょしゅーりしゅりしてほしいのじぇええええ!」 「だ、だめだよ・・・ 今は勉強のお時間でしょ?」 「やぢゃやぢゃ! まりしゃはあんにゃちゅまらにゃいこちょしちゃくにゃいのじぇ! しょれよりおねーしゃん、きいてほしいのじぇ! まりしゃはぱちゅりーにいじわりゅしゃれちぇ あみゃあみゃがたべられにゃいにょじぇ・・・」 「うん、でもそれはまりさちゃんがちゃんとお勉強しないからでしょ?」 「まりしゃはがんばっちぇるのじぇ! じぇも・・・まりしゃはおちゅむがよきゅないのじぇ・・・」 「そんなことないと思うよ? まりさちゃんも頑張ればきっと立派な飼いゆっくりになれるよ」 「がんばっちぇるけじょだめなにょじぇ! まりしゃにはむりなのじぇ! ぢゃかりゃおねーしゃん・・・ まりしゃにすこちでいいかりゃあみゃあみゃをわけちぇほしいのじぇ・・・」 「ごめんね、そんなことしたらおねーさんがぱちゅりーに怒られちゃうよ・・・」 「おねーじゃんばばじゅりーのがいぬじでぢょおおおおお!? ぢゃっぢゃりゃにゃんじょがでぎるでじょおおおおお!! はやぎゅあにょげしゅばじゅりーをぜいっざい!するのじぇ!!!」 「なんでそんなこというのよぉ! そんなこと言ってたら立派な飼いゆっくりになれないよ!」 「ゆんやあああああああ! まりしゃもあみゃあみゃたべちゃいいいい! ゆっぐりじだいいいいいい!」 頼りのおねーさんにも見放されヒステリックに喚く赤まりさ 涙をぼろぼろと零しながら失禁して、足元には水たまりができた そんな赤まりさをみて気が気でない親ゆっくりのれいむとまりさ 柵に身体を食いこましてなんとか赤まりさを助けるよう懇願している 「おねーさん! おねがいだからおちびちゃんをゆっくりさせてあげてね!」 「おちびちゃんはとってもゆっくりしたおちびちゃんなんです! だからあまあまをたべさせてあげてね!」 「そんなこといわれてもぉ・・・」 ぱちゅりーの方をちらりと見るおねーさん 視線が合わなくても睨みつけられているような気がしてならない 「ごめんね、皆我慢してお勉強してるからそれはできないんだ・・・」 「「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」」 「ゆんやああああああああ! ゆんやああああああああ!」 「いいかげんにしなさい!!! ほかのこがじゅぎょうにしゅうちゅうできないでしょ!」 しびれを切らしたぱちゅりーが大声で一同を怒鳴りつけた 授業を受けていた他の赤ゆ達は、一連の騒動で集中力がとぎれ好き勝手に遊び始めている 「おねーさん、おねがいだからぱちゅりーのあしをひっぱるようなまねはしないでちょーだい」 「ごめんなさい・・・」 「まったく・・・ ぱちぇがひっしにがんばってるのに・・・ それと、こんどからじゅぎょうをうけられないこはかんっぜん!にかくりしてね じゃないとほかのこまでそのこのようになってしまうわ」 「ちょ!? それはちょっと可哀そうだよ! いくらなんでも一人ぼっちにしたらそれこそゲスになっちゃわない!?」 「ほんとうにゆっくりのことなんてひとつもりかいしていないのね・・・ なんでもいうとうりにしてゆっくりさせるのがゆっくりのためになるとおもったらおおまちがいよ」 ぱちゅりーの言葉にカチンときたおねーさん それまで素直に小言を聞いていたが声を荒げて反論する 「何も知らない!? なんでそんなこと解るの!? これでも私だって色々調べて頑張って来たつもりだよ! 何も知らないのはそっちじゃない! 偉そうな口きかないでよ!」 「むきゅううう? がんばってしらべた? いったいなにを!? わらわせるわね! がんばったけっかがこれだよ!!! ぱちぇがいなかったらなにもできないくせに、かたはらいたいわ!」 「もういい!! 私はあんたなんかの力なんて借りない! 私は私一人でやっていく!」 「そう、ならそうすればいいわ・・・ あとでないてこうかいしてもしらないわよ」 「後悔なんてしないもん! あんたみたいな兄貴の言いなりのゲロ饅頭の言うことなんかもう聞きたくない!」 「むぎゃ! ・・・いまのひとことはぱちぇをほんきでおこらせてしまったわ」 ついに仲たがいを起こしてしまった二人 ぱちぇは愛想を尽かしたのかさっさと専用のゆっくりハウスへはいって行ってしまう 残されたおねーさんは肩で息をして顔を真っ赤に染めていた 「しゃっしゅがおねーしゃんなのじぇ! まりしゃはみなおちたのじぇ! これでやっちょゆっくちできるのじぇ! ゆっくちありがちょー!」 傍らでは騒動の引き金になった赤まりさが嬉しそうにはしゃいでいた 8 次の日から赤ゆ達のお勉強はおねーさんがすることになった 徹夜で授業で使う小道具を作っていたので眼もとにはクッキリとクマが浮いている 朝ごはんが終わりゆっくりの一家が一通りゆっくりした後いつものように赤ゆ達を集める 「みんな! 今日からおねーさんがお勉強を教えてあげるから皆あつまってね!」 「・・・ゆぅ? なにいってるの? ばかなの?しぬの?」 「おねーさん、ごはんをむーしゃむしゃしたあとはうんうんたいそうのおじかんだよ?」 「・・・・・・え?」 うんうん体操 それはゆっくり達が溜まった餡子を排泄するためのストレッチ体操のようなものだ ゆっくりは古くなった餡子を排泄して常に新しい餡子で身体を満たすようにしている 便秘などでうんうんができなくなってしまった場合、体調不良を引き起こし場合によっては死に至る 特に赤ゆっくりは身体が小さく餡子の入れ替わるサイクルが早いため便秘の解消は死活問題だ そのため、親ゆっくりは毎日食事をとったあと必ず子供にうんうん体操をさせるのだ おねーさんはこのことは知っていた しかし、親ゆっくりがおちびちゃんにうんうん体操などさせているところを見たことが無い ぱちゅりーが強制的に勉強を始めてうんうん体操をさせなかったためだ 「えっと・・・ じゃあうんうん体操しようか・・・」 「ゆーん! おねーさんははなしがわかるね! ゆっくりできるね!」 「ばかぱちゅりーとはおおちがいだね! あたまがおとうふさんみたいにじゅうっなん!だね!」 そもそもうんうん体操は気温差の激しい野生の環境で行われるもので、室内飼いには必要ない れいむもまりさも庭飼い用だったためにうんうん体操をやりたがっているのだ 「それじゃあおちびちゃんたち! いまからみんなでれいむのまねをしてね!」 「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!!!」」」」」 「あんよをおおきくふ~りふり~ みぎへひだりへふ~りふり~」 「「「「「ふ~りふり~」」」」」 「ちからいっぱいの~びのび~ たか~くたか~くの~びのび~」 「「「「「にょ~びにょび~」」」」」 「あにゃりゅにちからをこ~めこめ~ うんうんさんすっきりー!!!」 「「「「「しゅっきりー!!!」」」」」 もりょりょりょりょブリブリブリん!!! 「ちょ!だめだよ! こんなところでうんうんしないで!」 一斉にうんうんを垂れ流す赤ゆ達 そもそもうんうんを出すための体操なのだから出るものが出るのは当然なわけで・・・ あわててティッシュで排泄物を拾うおねーさんをよそに、赤ゆ達は嬉しそうにはしゃいでいる 「にゃんぢゃかちょっちぇもゆっくちできちゃよ!」 「れいみゅ、うんうんちゃいしょうぢゃーいしゅき!」 「おべんきょうにゃんかよりこっちにょほうがゆっくちできりゅのじぇ!」 「ゆぴぃ・・・ にゃんじゃかまりしゃにぇむくにゃっちぇきちゃよ・・・」 「れいみゅはおなきゃがしゅいちゃよ! あまあまちょうらいにぇ!」 好き勝手騒ぐ赤ゆっくり達 その様子を見て、親ゆっくりのれいむとまりさは満足そうに微笑んでいた 「やっぱりおちびちゃんはこうでなくっちゃ! これでこそゆっくりだよ!」 「つぎはおねーさんにあまあまをもらってむーしゃむしゃしたら、おひるねしてゆっくりしようね」 「待って! まってまって! すとーっぷ!」 既に次の予定を勝手に立てている親におねーさんは必死の思いで待ったをかけた 「あまあまを食べた後お昼寝してゆっくりするって・・・ お勉強はどうするの?」 「ゆゆ!? おねーさんはまりさたちのおちびちゃんをゆっくりさせてくれるんでしょ!?」 「そうだよ! れいむはおねーさんがゆっくりさせてくれるっていうから、おちびちゃんたちをおねーさんいまかせたんだよ!」 「・・・はぁ。 あのね、ゆっくりさせてあげたいけどお勉強はちゃんとやらないとだめなんだよ。 それは理解して頂戴」 「はああああああああ!? おべんきょうはゆっくりできないっていったよね! まりさはなんどもいったよね!?」 「いくらなんでもかんっだい!なれいむもおこるよ! おねーさんはゆっくりはんせいしてね!!!」 勝手にあまあまをもらうだのお昼寝するだののたまいた次は逆切れである これには流石のおねーさんもイラッっときた しかし、ぱちゅりーと喧嘩したてまえ不用意に怒鳴ったりできない 「でもね、このままじゃ飼いゆっくりになれなくなってゆっくりできなくなるんだよ? それでもいいの?」 「なにいってるの? おねーさんがゆっくりさせてくれるんでしょ?」 「れいむのおちびちゃんはおねーさんがせきっにん!をもってゆっくりさせてね。 これはぎむだよ」 「そうだよ、義務だよ。 だからお勉強をして飼いゆっくりになる訓練をするんだよ。 じゃないと・・・」 兄の言った言葉が頭をよぎる お前の育てたゆっくりは飼いゆっくりになれないでゲス化する ゲス化したゆっくりは加工所でぐしゃぐしゃに・・・ 「じゃないとみんな加工所で潰されてぐしゃぐしゃにされちゃうよ! それでもいいの!?」 「はああああああああ?! なんでそうなるのおおおおおおお!?」 「ゆんやああああああああ! かこうじょいやあああああああああ!!」 「お・・・おちょうしゃん?」 「どうしちゃにょ・・・ ゆっくちできにゃいにょ・・・?」 “加工所”という言葉の効果は覿面だった さっきまで勝ち誇った顔で偉そうにしていた親ゆっくりは隅っこでガタガタ震えて失禁している 彼女達はようやく観念しておちびちゃんに授業を受けさせることに同意してくれた さっそく赤ゆっくりを集めて授業を始めるおねーさん ぱちゅりーはそれを冷めた目でみていた 9 「こんなふうに火さんをかってにつかったりしたらゆっくりできなくなるんだよー みんな、ゆっくり理解してね!」 「「「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」」」」」 おねーさんはスケッチブックで作った紙芝居で赤ゆ達に授業を行っていた これは昨日徹夜で作ったもので、太いマジックペンで縁取りされたゆっくりが色鉛筆で丁寧に塗られている 内容はお家の中で暮らしていた飼いゆっくりがガスコンロを勝手にいじって大けがをしてしまうというものだ 金髪に火が点いたまりさがぽろぽろと泣いている場面で、おねーさんは繰り返し火の危険性を訴えた 赤ゆの方も、何度も繰り返し同じことを復唱させられるぱちゅりーの授業より やさしくわかりやすいおねーさんの授業の方が気に入っているようだ 癇癪をおこして授業放棄していた赤まりさも今回はおとなしく話を聞いている 「どうかな、みんな勝手にお家の中にあるものをいじったりしたらゆっくりできなくなることがわかったかな?」 「ゆっくちりかいしちゃよ! まりしゃはいいこにしちぇゆっくちすりゅよ!」 「れいみゅ、おねーしゃんにょおべんきょうぢゃーいしゅき!」 「ゆわーい! これぢぇあみゃあみゃがたべれるのじぇ! あみゃあみゃあみゃあみゃ!」 これではだめだ・・・ ぱちゅりーは深くため息をついた こんなやり方では赤ゆっくりを教育することはできない 一見、紙芝居を使って生活するためのルールを教えるのはよい方法に見える 事実ぱちゅりーの授業で癇癪を起していた赤まりさは最後までおとなしくしていた しかし、餡子脳のゆっくりへの教育はそう簡単にはいかない ゆっくりは基本的に体内の餡子に記憶を蓄積させる 楽しい思い出も、辛かった時の記憶も同じように記録されるのだが ゆっくりは不要だと中枢餡が判断した記憶のみをうんうんと一緒に排泄してしまうことができるのだ おねーさんの授業のように楽しく解りやすくすれば赤ゆ達は最後まで話をきくだろう だが、餡子に蓄えられた情報は楽しかった記憶のみが残され他は淘汰されてしまう だから赤ゆ達は『おねーさんの授業はゆっくりできる』という記憶は残るが 『ガスコンロは勝手にいじってはいけない』という肝心の部分が抜けて行ってしまうのだ 「それじゃあお勉強を頑張ったみんなにはあまあまをあげようね!」 「「「「「ゆわーい!」」」」」 楽しい授業の後にあまあま。 これもだめだ ぱちゅりーがあまあまを与えていたのは、あくまで辛い授業の後の楽しみとしてだ 辛いことばかりさせていたらストレスで餡子を吐いてしまい餡子を記憶ごと吐いて元も子もなくなってしまう おねーさんの授業はつらくもなんともなく、むしろ赤ゆ達は楽しんで受けている ならばあまあまなんぞ不要である これでは逆に甘やかしていることにしかならない 「ゆわーい! あみゃあみゃしゃんはゆっくちできりゅにぇー!」 「ハフハフ! ぺりょぺりょ! ゆっくちー!」 「あみゃあみゃしゃんおいちいにぇ! れいみゅはおべんきょーがんばりゅよ!」 「ぺーりょぺりょ! ぺーりょぺりょ!」 「ごっくん! ゆわーん!おねーさーん! あみゃあみゃしゃんのんじゃったのじぇ! もうひとちゅちょーらいなのじぇ!」 「だめだよ、あまあまは一日一人二個ずつっていったでしょ」 おいしそうにあまあまを食べる赤ゆ達 その中であのよく癇癪を起していた赤まりさは与えられた金平糖を飲み下しておねーさんにお代わりを要求した 流石にこれは我がままだと判断したおねーさんはその要求をやんわりと却下した 「おねぎゃいなのじぇ! もうひとちゅでいいのじぇ! あみゃあみゃちょうらいなのぜ!」 「れいみゅも! れいみゅもあみゃあみゃちょうらい!」 「まりしゃももういっきょちょうぢゃい! ひとちゅでいいよ!」 「れいみゅもあみゃあみゃのんじゃった! だかられいみゅにもちょーらいね!」 「まりちゃもまりちゃも! ゆわーん! あみゃあみゃほちいよー!」 一斉に赤まりさの真似をしておねーさんに群がる赤ゆ達 もはや先ほど教えられたことなど覚えていまい 餡子の中はあまあまをどうやって沢山貰うかというこで一杯になっているはずだ 「だめだよ! あまあまはそんなに沢山あげられないの! ゆっくり理解してね!」 「やぢゃやぢゃ! あみゃあみゃほしいのじぇ! あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」 「「「「あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」」」」 「おねーさん!? おちびちゃんたちぜんっぜん!ゆっくりしてないよ!? なにやってるの!?」 「みそこなったよおねーさん! れいむはおねーさんへのにんっしき!をあらためなくてはならないよ!」 いつものように駄々をこねた赤まりさにそれにならって他の赤ゆも真似をする そこに親ゆっくりも加勢してもはや勉強どころではなくなっていた 「ねぇ、みんな・・・ ちゃんということきいてよ・・・ おねがいだから・・・」 涙目になりながら必死に訴えるおえんーさん その願いが通じることはなかった 10 「なにやってるの!? あなた達!?」 「それはこっちのせりふだよ! すっきりをのぞきみするなんておねーさんはとんだへんったい!さんだね!」 「れいむはずかしいよおおお! そんなにじろじろみないでねええええ!」 おねーさんがゆっくりショップに買い物に行っている間に親ゆっくりが勝手にすっきりをしていた 既にれいむの額には茎が生えていて四つの実ゆっくりが実っている 「勝手にすっきりしたらだめって教えたでしょ!?」 「おちびちゃんはゆっくりできるんだよ! ごはんもたくさんあるからだいじょーぶだよ!」 「おちびちゃんはゆっくりできるっていってたのはおねーさんでしょ! れいむおぼえてるよ!」 都合のいいことはきちんと覚えていたれいむ おねーさんは頭が痛くなってその場にへたり込んだ 「ああ、もぅ・・・ どうして皆言うこと聞いてくれないの・・・?」 こうなってしまった原因は全ておねーさんにある そのことに彼女は気付いていない 「いもうちょがうまれりゅよ! ゆっくちゆっくち!」 「はやきゅきゃわいいいもうちょとゆっくりしちゃいよー!」 「まりしゃがいもうちょたちがいだいにゃゆっくちになれりゅようにきたえちぇやりゅのじぇ!」 「れいみゅはおうちゃをうちゃってあげりゅよ!」 「はやきゅ~! いもうちょはゆっくちしにゃいでうみゃれちぇにぇ!」 おねーさんのことなど知ったことかと言わんばかりに赤ゆ達も大はしゃぎ もはや飼いゆっくりになることなど全く頭に無いのか、新しい家族とゆっくりすることしか考えていないようだ 「むきゅん。 おねーさん、ぱちぇのたのんでおいたものはかっておいてくれたかしら」 「・・・え? あ、買ってきたよ・・・ でもこれ何に使うの?」 ぱちゅりーに買っておいたものを渡す まるで対岸の火事とでも言うかのように涼しいかおをしている 買って来たものはラムネとガムシロップに空の牛乳瓶 牛乳瓶は空の状態では売っていなかったので中身はおねーさんが飲みほしておいた 「むきゅん、たすかるわ。 もうひとつおねがいがあるのだけれど、このびんのなかにおみずをいれてもらえないかしら」 「いいけど、おみずなんかいれてどうするの?」 「ぱちぇはよなかにのどがかわくからそれがあるとらくなのよ」 「ふぅん・・・ わかったよ」 おねーさんは言われたとおり空になった牛乳瓶に水を入れてぱちゅりーに渡した 「さあ、おちびちゃんたち! もうおねむのじかんだよ! ゆっくりやすんであしたもゆっくりしようね!」 「おちびちゃんたちがゆっくりできればいもうとたちもゆっくりできるよ! だからゆっくりねむねむしようね!」 「「「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」」」」」 親ゆっくりが宣言してぞろぞろとゆっくりハウスの中へ入って行く一家 そこにぱちゅりーがやって来て一家に話しかけてきた 「むきゅううう! まりさ!れいむ!おちびちゃんたち! ぱちぇのはなしをきいてちょうだい!」 「ゆぅ? なにいきなりはなしかけてるわけぇ?」 「ゆっくりできないぱちゅりーはあっちにいってね! じゃないとれいむはぷきゅーするよ!」 「ぱちぇがいままでまちがっていたわ! あなたたちはとってもゆっくりしたゆっくりよ! だからぱちぇもなかまにいれてほしいの!」 「ゆぷぷぷぷ! いまさらなかなおりしようとしてもおそいよ! まりさはゆっくりできないぱちゅりーなんてしらないよ!」 「れいむはもうかんっぜん!にあいそをつかしてるんだよ! ゆっくりしないでさっさとどっかへいってね!」 「ええ、いままでぱちぇがしてきたことはゆっくりできないことよ・・・ だからなかなおりのしるしにこれをうけとってほしいの!」 そう言ってぱちゅりーは帽子の中からラムネを取り出してれいむとまりさに渡した 「それをおちびちゃんたちにあげてみて! きっとゆっくりできるとおもうわ!」 「ゆん? なあにこれ」 「れいむ、こんなのみたことないよ?」 「おちょうしゃん! にゃんにゃのじぇしょれ?! ゆっくちしちぇにゃいでまりしゃにちょうらいなのじぇ!」 「あ、かってにたべたらだめだよおちびちゃん!」 親まりさからラムネを奪ってむーしゃむしゃする癇癪まりさ 乱暴に噛み砕いてごっくんと飲み下すと、輝くようなとびっきりの笑顔で言った 「しあわちぇー!!! これむっちゃうめえ!!! もっちょちょーらいなのじぇ! たくしゃんでいいのじぇ!」 「なにたべちぇりゅにょ? れいみゅにもちょうらい!」 「ひとりぢめはゆっくちできにゃいよ! まりちゃにもたべしゃしちぇにぇ!」 「れいみゅもれいみゅも!」 「まりしゃもまりしゃも!」 「わ、わかったからおちびちゃんたちおちついてね!?」 「まだまだたくさんあるからゆっくりしてね!?」 ラムネにありつこうとする赤ゆっくりに慌ててラムネを配るれいむとまりさ あんまりおちびちゃん達がおいしそうに食べるので自分達も食べてみることにした 「これめめっちゃうめえ! ハフハフ!」 「なにこれー!? しあわせがあふれてくるよー!?」 れいむとまりさが汚くラムネを食い散らかす様子を見て、ぱちゅりーは何も言わずに去って行った 中編へ続く